みなさま、ごきげんよう!
今回は、数々のファンを魅了し続けるSFアドベンチャーゲームの金字塔『シュタインズ・ゲート』をご紹介します。
アニメでその名を知った方も多いかもしれませんが、実は『シュタインズ・ゲート』は元々ノベルゲームであり、アニメ版で描かれたトゥルーエンド以外にも、独特の味わいを持つ複数のエンディングが存在するのをご存じでしょうか?
今回は、その中でも特に心を揺さぶられる「メリーバッドエンド」に焦点を当て、その深淵な魅力に迫っていきたいと思います。
【⚠️注意⚠️】
本記事では、一部エンディングルートに関するネタバレが含まれます。『シュタインズ・ゲート』をまだ未体験の方や、ネタバレを避けたい方は、特定の箇所を読み飛ばしていただくか、先に本編をご自身の目でご覧いただくことを強くおすすめします!
「シュタインズ・ゲート」の何がそんなに面白い?
まずは、作品の根幹をなす魅力を大きく2つのポイントに分けてご紹介しましょう。
1. ストーリーの面白さ
巧みな伏線回収、個性豊かなキャラクターたちの掛け合いなど、エンタメとしての基本的な面白さはもちろんのこと、『シュタインズ・ゲート』が他の作品と一線を画すのは、「落ちるところまで落ちきる」その徹底した展開です。
物語が進むにつれて主人公たちを取り巻く状況は悪化の一途をたどり、後半には取り返しのつかない悲劇が訪れます。しかし、本作のジャンルは「ループもの」。通常なら絶望的な状況も、時間を遡ることでやり直せる可能性が生まれるのが醍醐味です。
その反面、作中ではかなり「えぐい」出来事が次々と起こります。流血表現などはありませんが、局所的に挿入されるホラー的な演出と相まって、後半の緊迫感や絶望感はかなりのものです。
前半のほのぼのとした日常シーンが、後半の苛烈な展開への見事な「前菜」となっているため、そのギャップがより一層、物語の深みを際立たせています。
2. 雰囲気の魅力
原作の独特なイラストが醸し出す雰囲気を、アニメ版も巧みに引き継いでいます。エンタメの中にほんのりサブカル的な味付けがされ、いわゆる萌えやオタクっぽい要素も多いにもかかわらず、全体的に画面が暗かったり、重厚感のあるカットが多かったりします。
この「若干の重さ」が、作品のただならぬ雰囲気を形成しているのです。
特にアニメ版では、夏の暑さを感じさせるサイバーな雰囲気が非常にうまく表現されており、この独特のサブカル感との相性も抜群です。作品全体のクオリティを一段と押し上げている要因と言えるでしょう。
「シュタインズ・ゲート」本編、どうやって見ればいいの?
なるほど、作品の魅力は伝わったけど、じゃあその本編はアニメ以外だとどうやって見ればいいの?そう思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は、まずはアニメ版から手軽に『シュタインズ・ゲート』の世界に触れてみたい方には、ぴったりな方法があるんです!
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U-NEXT以外にも、『シュタインズ・ゲート』を鑑賞できる媒体はいくつかあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
ノベルゲーム版(原作)
最も情報量が多く、全ての個別ルートを体験できるのが最大の魅力です。アニメ版でカットされた細かな描写や、プレイヤーが選択によって物語に深く関われる点が特徴です。数多くの機種に移植されているため、入手しやすいのも嬉しいポイントです。
アニメ版
原作の雰囲気を巧みに映像化し、テンポ感も抜群です。手軽に『シュタインズ・ゲート』の世界に触れたい方には最もおすすめですが、見られるルートはトゥルーエンドのみとなっています。
フルアニメノベルゲーム版
アニメの映像とノベルゲームのビジュアルを融合させたリメイク版です。アニメを見るような感覚で全ての個別ルートを制覇できるのが特徴で、全ルート制覇を目指したい方には特におすすめです。ただし、原作ノベルゲームに比べると情報量が一部カットされている点や、純粋なアニメとして見るとテンポが悪く感じる場合もあります。
ライトノベル版
トゥルーエンドをノベライズした作品です。小説としてのクオリティは高く、『シュタインズ・ゲート』のストーリーを小説形式でじっくりと読みたい方にはおすすめです。上下巻でアニメ24話分をまとめた大ボリュームとなっていますが、トゥルーエンドのみの収録です。
このように、どの媒体にも一長一短がありますので、ご自身の好みに合わせて選ぶのが良いでしょう。
【⚠️ここからネタバレ注意⚠️】鈴羽ルート「メリーバッドエンド」の深淵
さて、ここからは『シュタインズ・ゲート』の個別ルートの一つ、私の最も好きな「鈴羽ルート」について、ネタバレ全開でご紹介していきます。まだ本編をご覧になっていない方は、ここで引き返していただくことを強くおすすめします。
よろしいでしょうか?では、参りましょう。
共通ルートのあらすじ(おさらい)
ひょんなことから過去にメールを送れる「Dメール」と「タイムリープマシン」を発明してしまった未来ガジェット研究所のメンバーたち。
彼らはDメールの力で過去改変を試みますが、その結果、リーダーである岡部倫太郎(オカリン)の幼なじみ、椎名まゆりが謎の組織に殺害されてしまいます。
絶望するオカリンは、タイムリープマシンを使って何度も過去に戻り、まゆりを救おうと奔走します。しかし、どのような行動をとってもまゆりの死は避けられない「運命」のように立ちはだかります。
そして、ついにまゆりを救う唯一の方法が提示されます。それは、これまで送ったDメールを新たなDメールで打ち消し、改変された過去を元に戻すことでした。
オカリンは最初のDメールを打ち消すべく、携帯電話のボタンに手をかけます。アニメ版では当然Dメールを送る選択をするオカリンですが、ゲーム版ではここで「送らない」選択をすることで、鈴羽ルートへと分岐します。
まゆりか、鈴羽か――オカリンの葛藤
なぜオカリンはDメールを送るか迷うのでしょうか?
Dメールを送ると過去が改変され、それに伴って現在も変わります。この場面でなかったことになるのは、Dメールの内容の都合上、鈴羽との大切な思い出でした。
つまり、まゆりを救うためには、鈴羽との思い出を犠牲にする必要がある。どちらも選べないという究極の選択を迫られたオカリンは、どうするのか。
「まゆりは絶対に死んでしまう。どちらも選ばないなんて、できるわけがない!」
そう思いますよね?しかし、オカリンはタイムリープマシンを持っているのです。
「まゆりが死ぬ時間が来たら、タイムリープマシンで2日前に戻ればいい。そうすれば、まゆりも死なず、鈴羽との思い出も失われない!」
このルートは、まゆりと鈴羽、どちらも選べなかったオカリンが、平和な2日間を永遠に繰り返すという、想像以上に深い闇を抱えた物語なのです。
繰り返される2日間、そして精神の崩壊
オカリンは最初のうち、鈴羽やまゆりを含めたラボメンたちとサイクリングに出かけ、平和な2日間を過ごそうとします。
しかし、何十回、何百回と全く同じことを繰り返すうちに、彼の心は少しずつ壊れていきます。
同じ展開の繰り返しにうんざりし、精神をすり減らしていくオカリンの姿は痛々しいほどです。
初期の穏やかな会話は、繰り返しの中期には皮肉や苛立ちが混じり、そして後半には狂気的な独白へと変貌していきます。
「この2日間は少なくとも俺が神だから。誰を殺そうと、誰を生かそうと、俺の自由。どうせタイムリープで2日前に戻れば、無かったことになるから」
恐ろしい考えですが、彼はそれを実行には移しませんでした。それでも、無限ループの中で精神が崩壊しつつあるのは間違いありません。
彼はやがて、「何のためにこんなことをしているのかさえ忘れてしまった」「何もかもがどうでもよくなってしまった」と独白します。かつて気にしていたはずの「まゆりの死」「萌郁の襲撃」「鈴羽のタイムトラベル」といった重大な出来事さえ、頭から抜け落ちてしまうほどに。
「ただ機械的に延々と続くループをなぞるだけになってしまった」彼の姿は、まさに精神的な死そのものです。
鈴羽の救済、そして新たなる旅立ち
しかし、この絶望的なループの中で、思わぬ救世主が現れます。それが、このルートにおける鈴羽でした。
ループによって人格が壊れかけていたオカリンの目が、鈴羽の時代のディストピアに住む人々のそれと似ていたことから、鈴羽は彼の異変に気づきます。
鈴羽は、こんなループを続けていても根本的な解決にはならないとオカリンに訴えかけますが、彼は「俺は根本的解決をしようとなんて思っていない。俺には誰かを犠牲にする覚悟なんてない。だからループに逃げ込んだんだ」と取り合いません。
鈴羽がタイムトラベルしても任務が失敗に終わることを知らされた彼女は、オカリンにこう問いかけます。
「だったら一緒に行く?君はこのループの中で看板に自殺しようとしてるだけ。そんなことをするくらいなら、一緒に来て!」
そう言って差し伸べられた鈴羽の手。これは、『シュタインズ・ゲート』の中でも隠れた名シーンの一つと言えるでしょう。
岡部はこの提案を受け入れます。鈴羽一人では失敗してしまった任務も、オカリンが加わることで何か良い変化があるかもしれない。そんな希望を抱きながら、2人がタイムマシンに乗り込むところで、この物語は幕を閉じます。
このタイムマシンは未来へは飛べない一方通行であるため、まゆりやクリス、友人や親とも今生の別れとなります。オカリンは置き手紙を残したため、まゆりたちが受けた衝撃は計り知れません。
これは一見するとバッドエンドにも見えますが、無限ループで精神崩壊するよりはマシ、と考えることもできます。そして、何よりもオカリン自身が「お前に誘われなかったら俺は今でもあのはの中で死んだまま生き続けていた。ありがとう鈴羽、これから一緒に未来を変えるために戦うぞ」と、前向きな意志を示しているのです。
すべてを捨てて二人で旅立つ姿は、どことなく駆け落ちのようでもあり、悲劇と希望が混ざり合った、実に奥深いエンディングと言えるでしょう。
この鈴羽ルートのオカリンは、はっきりと明言はされていませんが、きっと鈴羽のことが好きだったのでしょう。鈴羽の存在が大きくなったからこそ、彼女との思い出を犠牲にできず、まゆりを置いて旅立つ決心がついたのだと思われます。まさに「鈴羽ルート」にふさわしい結末ですね。
この他にも、『シュタインズ・ゲート』には鈴羽ルートに劣らないほど複雑で魅力的な個別ルートが4つも存在します。ぜひご自身の目で、その深淵を確かめてみてください。
まとめ
今回は、『シュタインズ・ゲート』の深遠なストーリー、独特の雰囲気、そしてアニメでは描かれなかった個別ルート「鈴羽ルート」の魅力についてご紹介しました。
アニメしか知らなかった方も、今回の記事でゲーム版の奥深さに興味を持っていただけたのではないでしょうか? トゥルーエンドが素晴らしいのはもちろんですが、個別ルートでも存分に楽しめる骨太なシナリオは、やはり唯一無二の魅力です。
特に鈴羽やフェイリスといったキャラクターは、個別ルートを体験することでさらに好きになること間違いなしです!
タイムリープによって、過去を変えることの難しさや、その先に待つ様々な可能性を教えてくれる『シュタインズ・ゲート』。ぜひこの機会に、あなたもその世界に触れてみてください。
それでは、またどこかの世界線でお会いしましょう。
