【鳥肌モノ】ハンターハンターの神業!天才的すぎる伏線回収7選を徹底解説

漫画の世界でこれほどまでに読者の心を掴んで離さない作品は、そう多くはありません。特に冨樫義博先生が手掛ける『HUNTER×HUNTER』は、その緻密に張り巡らされた伏線と、予想をはるかに超える見事な回収に、多くのファンが舌を巻いていますよね。

今回は、そんな冨樫先生の天才的な筆致が光る「天才的すぎる伏線回収」の中から、特に選りすぐりの7つの事例をご紹介します。アニメを観ている方も、漫画を読み込んでいる方も、きっと「ああ、そうだったのか!」と唸るような驚きが待っていますよ!

1. ジンが映した「世界樹」の真実

ゴンの故郷であるクジラ島で、ミトさんからジンが預けた謎の箱を受け取ったゴン。その中にはグリードアイランドの指輪とトロムカード、そしてカセットテープが入っていました。テープを再生した時、背景に描かれていたのは地上から雲の上まで突き抜ける巨大な大木。この時点では一切語られなかったこの大木が、まさか後の展開に深く関わるとは、誰もが予想だにしなかったのではないでしょうか。

1999年に掲載された第64話の伏線が回収されたのは、なんと13年後の2012年、第338話「事情」でのこと。会長選挙編の終盤、ジンがゴンに残した「世界のてっぺんで待つ」というメッセージの通り、ゴンの目の前に現れたのは、1784メートルもの高さを誇る「世界樹」。しかし、ジンが語った真実によると、この世界樹ですら、暗黒大陸に広がる「本当の世界樹」から見れば、栄養が足りずにこれしか育たなかった「成長の止まった若木」に過ぎないというのです。約13年もの時を経て回収されたこの壮大な伏線から、冨樫先生が初期の段階から暗黒大陸の構想を持っていたことが伺えます。

2. ネオンの予言詩が示した「待人」の正体

ヨークシンシティ編の中盤、ネオンの未来予知能力「ラブリーゴーストライター」によってクロロの未来が占われます。その予言詩の最後に書かれた「劇に教授を 新たに仲間を探すもいいだろう 向かうなら東がいい きっと待人に会えるから」という4行詩は、当時多くの読者の頭を悩ませました。

この詩の意味が明かされたのは、2年後に掲載された第149話。旅団メンバーがグリードアイランド内で集結するシーンです。「向かうなら東がいい」の「東」とはヨークシンシティから見て真東にあるグリードアイランドを指し、「待人」とは除念師アベンガネのことでした。この予言がクラピカのジャッジメントチェーンを外すための手がかりとなり、カルトが探し出した除念師をヒソカ経由でクロロに引き合わせることで、天空闘技場でのヒソカとの決戦へと繋がっていきます。予言の有効期限が1ヶ月だったにも関わらず、ヒソカによって殺されたシャルナークの描写から、未だ予言が継続しているのではないかという考察が飛び交うなど、その奥深さは計り知れません。

3. 恐るべき概念「死後強まる念」の衝撃

「死後強まる念」という概念が初めて明かされたのは、ヨークシンシティ編の終盤でした。旅団メンバーがクラピカを殺せない理由としてフィンクスが語ったのは、「深い恨みや未練を持ったまま死ぬと、その念が恐ろしく強まり、執着の対象へ向かう」というもの。クロロの心臓に刺さったジャッジメントチェーンは、クラピカが死亡した場合、念を使えないクロロを襲う可能性があったのです。

その後、長く描かれることのなかったこの概念が、約9年後のキメラアント討伐戦で実際に登場し、読者に衝撃を与えました。ゴンの力を前に倒れたピトーが、王メルエムを守る執念から死後強まる念を発動し、ゴンの右腕を奪うシーンはまさに戦慄。さらに天空闘技場でのクロロとヒソカの戦いでは、クロロの「サンアンドムーン」やヒソカの「バンジーガム」など、双方の能力に死後強まる念が深く関わっていることが判明し、その重要性が増していきます。現在進行中の王位継承戦でも、第二王子カミーラの「猫の名前」や第一王子ベンジャミンの「ベンジャミンバトン」など、死後強まる念を軸とする能力が次々に登場。作中において、この概念がどれほどまでに深い意味を持つか、目が離せません。

4. 脇役キャラクターに込められた壮大な伏線「ウェルフィンの「小麦」」

キメラアントの団長ウェルフィン。非常に疑い深く、嘘つきでずる賢い、一見すると脇役のようなキャラクターです。しかし、彼がキメラアント編において果たした役割は、想像をはるかに超える重要なものでした。

人間であった頃の名前「ハル」や、NGLを創設したジャイロを唯一の王、そして友として認めていたことを思い出したウェルフィンは、彼に吸収されたスピリチュアルメッセージの要素がミックスされた特別な「円」を展開します。その円によって、自身に向けられたただならぬ「怨」を感じ取り、ウェルフィンの元に現れたメルエム。王の圧倒的な力と殺意を前に、自身が食われる未来を確信したウェルフィンが、生への執着と不可避の死の境で、王に許された最後の一言として選んだのは、通常であればありえない単語「小麦」でした。このウェルフィンの一言により全ての記憶を取り戻したメルエムは、人類との戦いを終え、小麦との最期の時に絶命。壮大なキメラアント編は幕を閉じます。

ウェルフィンを英語にすると「Wellfin」。日本語訳すると「上手に終わらせる」という意味。脇役のキャラクター名に、物語の結末を決定づける伏線を忍ばせていた冨樫先生の構成力には、ただただ驚かされますよね。

5. メルエムとコムギの軍儀とネテロの「積んでいた」

練り上げられたキメラアント編のストーリーの中でも、特に読者を驚かせたのが、メルエムとコムギの間で行われた軍儀の対局が、キメラアントとネテロ率いる討伐隊との最終決戦の伏線として回収される構成です。

軍儀の駒の中で「王将」の役割を持つ「水」が王メルエムを、「忍」がコムギを暗示していることは、暗黒大陸編が始まる直前の第339話「静寂」で明確になっています。この前提を踏まえ、二人の対局を見てみましょう。メルエムは初めに「水」を隅に孤立させる初期人形「離れ隠し」を取ります。対してコムギはそれへの対策を見出し、「殺された人形」でもあったと瞬時に理解したメルエムは投了します。実は、メルエムが編み出した「離れ隠し」は、コムギが10年ほど前に既に生み出し「りこ」と名付けたものであり、さらに彼女自身によって対策を見出し「殺された人形」でもあったのです。

この一連の流れは、キメラアントと討伐隊との攻防に完璧にリンクしていました。ネテロは、王メルエムを孤立させる「りこ」の人形を最初から計画しており、護衛軍を王から引き離すよう指示し、ゼノの力も借りていました。しかし、メルエム自らが場所を変えることをネテロに提案したことで、まさかの王自身がこの「りこ」の人形を取る結果に。そして作中屈指の戦いが繰り広げられた後、追い詰められたかに見えたネテロは「貴様は積んでいたのだ 始めから」という言葉と共にローズを発動します。

これこそ、メルエムが孤立した時点で既に勝敗は決している、つまり「りこ」は「白(すでに検討がなされて勝ち目がない人形)」であるという、軍儀における伏線を回収していたのです!一つ一つの手に込められた意味、そしてその全てが最終決戦へと繋がる構成は、冨樫先生の天才的実力を最も如実に表した伏線回収の一つと言えるでしょう。

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6. 単行本表紙に隠された「12支ん」の内通者

キメラアント編が幕を閉じ、選挙編がスタートした単行本30巻の表紙。そこには後ろ向きで立つ12支んのメンバーが描かれていますが、よく見るとパリストンとサイユの2人だけが後ろで手を組んでいます。この何気ない描写が、まさか今後の展開における重要な伏線だったとは、どれだけの読者が気づいたでしょうか。

この伏線は、暗黒大陸編の序盤で回収されます。課金帝国が全世界に向け暗黒大陸進出を宣言した際、その探検隊の総責任者として表舞台に姿を現したのは、自身をネテロの息子と語るビヨンド=ネテロ。50年以上も前から暗黒大陸攻略を虎視眈々と狙っていたビヨンドは、その目的のためにビヨンド隊を組織しており、その参謀的役割を担っていた人物こそパリストンでした。クラピカとミザイストムがこの事実を突き止め、パリストン以外にもビヨンド側からの内通者がいる可能性を探った結果、名前が浮上したのはサイユ。つまり、単行本30巻の表紙で後ろで手を組んでいたパリストンとサイユの描写は、ビヨンド側として裏で手を組んでいることを表していたのです。あまりにも芸術的な伏線回収に、鳥肌が立ちますよね。今後、ポケットに手を入れているジンやミザイストム、カンザイの描写も回収されるのか、注目が集まります。

7. 冷酷な幻影旅団団長「クロロ=ルシルフル」の真の姿

ヨークシンシティ編で登場した幻影旅団団長クロロ=ルシルフル。ウボォーギンに対して「俺が許す 殺せ」と語る口調や、怒りで暴走するノブナガを黙らせるすごみ、クラピカに拘束されても神音一つぶれずに挑発する姿は、まさに冷酷非情な殺戮集団のリーダーそのもの。目的のためなら手段を選ばない冷徹さが際立っていました。

しかし、ネオンとの会話では好青年そのものに見えたり、ウボォーギンの死を表す予言詩を見た時には涙を浮かべたり、ゼノ=シルバとの戦いでは無邪気に戦闘を楽しんだりと、場面によって彼の人物像は大きく異なります。特に、ゴンからの「なぜ自分たちと関わりのない人たちを殺せるの」という問いに対して、「自分を掴む鍵はそこにあるかと」と自問自答する描写は、多くの読者を混乱させ、「幽遊白書の仙水のように多重人格者なのでは?」という憶測まで飛び交いました。

この謎に対する回答が提示されたのは、旅団過去編。22年越しに明かされたのは、幻影旅団結成3年前、11歳のクロロが特筆すべき才能「卓越した演技力」を持っていたという事実です。幼馴染サラサを殺されたクロロは、復讐と二度と被害者を出さないという目的のために「自分をデザインする」と語ります。現在の彼の冷酷な人格は、この目的を最も合理的に達成するために彼自身がデザインし、その才能を活かして演じ続けていたものだったのです。しかし、「自分を見失っているかのような発言」や、ヒソカに対する「人間とは面白いものだな」という俯瞰した物言いは、彼が本当の自分を模索しているようにも感じさせます。ブラックホエール号で彼の人物像がどのように描かれるのか、そして「皆殺し」の描写がどのような意味を持つのか、今後のクロロにますます注目が集まりますね!

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回ご紹介したのは、冨樫義博先生が『HUNTER×HUNTER』に仕掛けた「天才的すぎる伏線回収」7選です。

物語の初期から緻密に練られた構想、何年もの時を経て繋がる点と点、そしてキャラクターの深い内面に隠された真実…。その全てが、読者や視聴者の度肝を抜き、この作品が唯一無二の存在であることを証明しています。

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