「名探偵コナン」は、連載開始から30年近く経った今もなお、幅広い世代に愛され続けている国民的ミステリー作品です。あなたはコナンの全てを知っているだろうか?
実は、この長寿作品には、原作者の青山剛昌先生の遊び心や、アニメ制作陣との連携から生まれた驚きの裏設定や裏話が数多く存在します。中には、作品の根幹に関わるような重大な秘密も…!
この記事では、そんな「名探偵コナン」の知られざる裏設定や制作秘話を深掘りしていきます。読めばきっと、もう一度作品を観返したくなるはず。そして、まだ観たことがない方も、この魅力的な世界に飛び込みたくなること間違いなしです!
それでは、早速、名探偵コナンの奥深い世界へ旅立ちましょう!
※この記事には作品の重大なネタバレが含まれています。ご注意ください。
名探偵コナン制作陣が守り続ける「鉄の掟」とは?
「名探偵コナン」を制作する上で、青山先生からアニメ制作陣にまで伝えられ、厳しく遵守されている「鉄の掟」があるのをご存知ですか?これを知ると、作品への理解度がさらに深まるはずです。
トリックは「必ず再現可能」であること
コナンの魅力の一つである巧妙なトリックの数々。これらは、青山先生の実弟である医師や、編集者の協力を得て、必ず現実で再現可能なものとして考案されています。あの身体を小さくする薬「アポトキシン4869」でさえ、理論上はその作業を引き起こせる物質さえあれば起こりうるものになっているというから驚きです!
青山先生は「アポトキシン4869は、毒物ではない。体のプログラムを弄ることで、細胞の自殺プログラムを暴走させ、幼児化する薬だ」と語っており、化学的なリアリティを追求していることが伺えます。
「偶然」や「共犯者」は一切なし!
名探偵コナンでは、偶然による事件解決はNG。また、複数の共犯者がいる事件も原則として描かれません。これは、25年以上にわたり守り続けられているルールであり、純粋な推理の面白さを追求する青山先生の強いこだわりを感じさせます。
犯人の動機が「馬鹿げている」理由
コナンの事件の動機は、「髪型が気に入らなかった」「駐車スペースを横取りされた」など、時に些細で「馬鹿げている」とネタにされることもあります。しかし、これには深い理由があるのです。それは、視聴者や子どもたちが犯人に同情し、現実世界で模倣犯を生み出さないようにという青山先生の配慮からだと言われています。
「コナンは泣かない」絶対のルール
主人公であるコナンが事件を解決するヒーローである以上、彼は決して泣かないというルールも存在します。映画『絶海の探偵』で、期待から流れた汗が涙のように見えたシーンはありましたが、それ以外でコナンの涙が描かれたことは一度もありません。大団円を迎えるその日まで、コナンが涙を見せることはないのでしょうか…?
青山剛昌先生のパーソナリティがキャラに投影?!意外な設定秘話
クリエイターによってキャラクターの生み出し方は様々ですが、青山先生は自身のパーソナリティをベースにキャラクターを作り出すタイプだと言います。初期のキャラクターの多くは、先生自身の好みが反映されているのをご存知ですか?
コナンの口癖「バーロー」と愛車「ポルシェ356A」の元ネタ
- コナンの口癖「バーロー」:実は青山先生自身の口癖が元になっています。今やコナンの代名詞とも言えるこのセリフが、まさか先生の口癖だったとは意外ですね!
- ジンの愛車「ポルシェ356A」:青山先生自身が大好きな車であり、作中では黒の組織の象徴として登場します。
毛利探偵事務所の猫「大尉(コロ)」の感動秘話
毛利探偵事務所で飼われている猫の「大尉(コロ)」は、青山先生の愛猫「カイト」がモデルになっています。この「カイト」は、青山先生が「コナン」や「鉄刃」の声優を務める高山みなみさんと結婚された際、結婚祝いとして贈られた猫だったそうです。
2006年の劇場版『探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』では、実際にカイトがコロ役として鳴き声を当て、エンディングにも「青山CAYと」として名を連ねています。青山先生と高山みなみさんは当時ご結婚されていましたが、お二人の多忙な日々の中、結婚生活は長くは続かなかったと言われています。しかし、現在も原作者と主演声優として良好な仕事関係を築いており、カイトは高山みなみさんが引き取り、大切に育てられているそうです。
声優・大谷育江さんの”声”が作品を変えた?!
声優さんの演技がキャラクターに大きな影響を与えることは少なくありませんが、「名探偵コナン」では特に大谷育江さんの影響が作品に大きな変化をもたらしたエピソードがあります。
円谷光彦が「ニヒルなキャラ」から変わったワケ
少年探偵団のメンバーである円谷光彦は、当初、青山先生によってニヒルで少し嫌味なキャラクターとして描かれる予定でした。しかし、アニメ化にあたり、大谷育江さんが声を担当したことで、その声の可愛らしさに青山先生もメロメロに!結果として、その声質に合わせてキャラクターの性格が変更され、現在の愛らしい光彦が誕生したのです。
『ワンピース』チョッパー、『ポケモン』ピカチュウにも影響!
大谷育江さんの声の力は、他の国民的アニメにも影響を与えています。
- 『ONE PIECE』のチョッパー:尾田栄一郎先生は元々マスコットキャラが苦手でしたが、大谷さんの声を聞いて愛くるしいデザインへと変更したと言われています。
- 『ポケットモンスター』のピカチュウ:当初は人の言葉を喋る設定でしたが、大谷さんの演技によって鳴き声だけで感情表現と意思疎通ができてしまったため、「ピカチュウ」の5文字だけで25年間アニメが続き、世界中の人々を魅了しています。
これら二つのエピソードは有名ですが、実は「名探偵コナン」の光彦もその影響を受けていたというのは、意外と知られていないかもしれませんね。
アニメ初期の「組織」設定変更が原作に与えた影響
アニメ化当初、「名探偵コナン」は1年程度の企画だと考えられていました。そのため、黒ずくめの組織に関するネタは使わない方針だったのです。これが後に、原作に大きな影響を与えることになります。
ジンとウォッカは「別人」だった?!新幹線大爆破事件
原作第4巻(アニメ第5話)の「新幹線大爆破事件」では、原作でジンとウォッカが登場するシーンが、アニメでは「上と下というそっくりな格好をした別人」に差し替えられました。また、コナンがジンとウォッカというコードネームを知るシーンもカットされてしまったのです。
宮野明美の運命、灰原哀の登場が遅れた理由
原作第2巻(アニメ第13話)の「奇妙な人探し殺人事件」は、灰原哀の姉である宮野明美が10億円強奪を成功させた後、ジンによって銃殺され、コナンに後を託すという非常に重要なエピソードです。しかし、アニメ化の際には組織と無関係の人物として描かれ、明美が妹の存在をほのめかすことも、コナンが自らの正体を明美に告げることもありませんでした。
このアニメ側の変更により、青山先生は原作第10巻で登場予定だった灰原哀の登場を遅らせ、アニメの終了を待つことに。しかし、アニメが終わる気配がないため、痺れを切らして原作第18巻で灰原を登場させます。これを受けてアニメ側も、第128話「黒の組織10億円強奪事件」として宮野明美の事件を描き直し、満を持して翌129話「黒の組織から来た女 大学教授殺人事件」で灰原哀を登場させました。
ただ、この急な変更が視聴者を少し混乱させたこともあります。灰原の悲痛な叫びによってコナンが宮野明美のことを回想する際、その事件が前週に放送されたばかりだったことで、「忘れかけていた悲しい事件が脳裏に蘇った」というモノローグに対し、視聴者は「先週の事件では?」と戸惑ってしまったのです。
鈴木園子と宮野明美の意外な関係性
アニメで素直に描かれなかった原作第2巻のアニメ第13話「奇妙な人探し殺人事件」は、別の裏話にも繋がっています。宮野明美が妹の存在をほのめかして殺された後、原作第5巻で登場したのが鈴木園子でした。彼女の髪型が明美に似ていたため、当時の読者やアシスタントたちから「明美の妹ではないか?」と疑われたそうです。
この時のネタを活かして作られたのが、劇場版『天国へのカウントダウン』におけるジンによる神狙撃未遂事件。宮野志保(灰原哀)と鈴木園子を見間違えて狙撃しようとしたジンを笑っていた視聴者も、実はジンと同じ穴の狢だったのかもしれませんね!
黒の組織・ジン「銀髪」の真実と灰原哀の「重大すぎる秘密」
黒の組織の幹部、ジン。そのトレードマークである長髪の色について、実は制作過程で紆余曲折があったことをご存知ですか?そして、灰原哀が知っている組織の秘密は、私たちが想像する以上に重大なものかもしれません。
ジン兄貴の髪色が「銀髪」に固定された経緯
漫画ではカラーで描かれる場面が少なかったため、ジンの髪色に関する明確な設定はありませんでした。金髪のイメージを持つ人もいれば、銀髪のイメージを持つ人もいたほどです。しかし、劇場版『漆黒の追跡者(チェイサー)』を制作するタイミングで、制作チーム内で改めて検討が行われ、「金髪ではなく銀髪にする」という決定がなされました。このカラーリングに青山先生のOKが出たことから、これ以降、ジンの髪色は「銀髪」に固定されることになったのです。
灰原哀は「あの方の正体」と「組織の正式名称」を知っている?!
組織が半世紀前から進めるプロジェクト、アポトキシン4869を開発しようとする真の目的など、数々の核心に迫る事実を知りながらも、なかなかコナンに伝えない灰原にヤキモキしている視聴者も多いのではないでしょうか。しかし、実は灰原はもっと重大な事実を知っていることが、青山先生のインタビューで明らかにされています。
青山先生はインタビューで「灰原は『あの方の正体』と『黒ずくめの組織の正式名称』を知っているのか?」という質問に対し、「もちろん知ってるよ」と回答しています。コナンたちが90巻近く経ってようやく「烏丸」に辿り着いたことを考えると、灰原が握る情報の重大さが改めて浮き彫りになりますね!
人魚島伏線に対する青山先生の「態度の変化」
原作第28巻(アニメ第222~224話)の「そして人魚はいなくなった」では、不老不死になれる伝説のある人魚塚に、黒澤陣(ジン)と宮野志保(灰原哀)が訪問していたことが描かれています。これは有名な伏線として知られ、2014年発売の『名探偵コナン60+スーパーダイジェストブック』では青山先生も「伏線です」と明言していました。
しかし、2020年のファン交流イベント「話そうDAY」では、「一応調べに、長生きしている人を調べに、一応研究者として来たという痕跡ですね」とあっさり公言。普段、こういった質問をはぐらかしてきた先生の態度と異なる反応だったため、ファンの間では「ストーリー的に何か変更があったのか?」と話題になりました。先生の心境の変化が、今後の物語に影響する可能性もあるのかもしれません。
アニメ制作の舞台裏!前後編誕生とアドリブ合戦
アニメ「名探偵コナン」の放送スタイルや、おなじみの「ネクストコナンズヒント」にも、知られざる裏話があります。
30分に収まらない!「前後編」エピソードの誕生秘話
アニメ「コナン」を制作するにあたり、脚本家チームは実写ドラマの刑事ものを担当する人々で構成されました。ドラマの1時間尺に慣れている彼らにとって、事件発生からミスリード、コナンの推理、解決までを30分でまとめ切るのは至難の業。そのため、初代毛利小五郎役の神谷明さんですら息継ぎができないほど謎解きに割ける時間が短かったそうです。
あまりにも尺が足りないという事情から、「前後編」という制度が導入され、現在の放送スタイルが確立することになりました。アニメで前後編という形は珍しいですが、そういった事情があったのですね。
犯人は誰だ?!演者も知らない収録方法
この前後編エピソードの仕組みをうまく利用して、収録も工夫されています。前後編エピソードの際、レギュラーキャスト以外の出演者には後編の台本を渡さず、容疑者候補の出演者にも誰が犯人か分からないようにした状態で収録に挑んでもらっているのです。
こうすることで、演技への先入観をなくし、よりフラットな形で前編を演じることができているというから驚きです。演じている本人も犯人かどうかわからずに演じているなんて、まさかの裏話ですね!
ネクストコナンズヒント「ネタ合戦」はアドリブから始まった!
番組の最後、次回予告と「ネクストコナンズヒント」の後に繰り広げられる、コナンと他のキャラクターの軽妙なやりとり。思わずクスッと笑ってしまうこのネタ合戦も、実は裏話の常連である高木渉さんが遊び感覚のアドリブで始めたのが最初でした。
これにプロデューサーの諏訪道彦さんも「面白い」と乗っかり、丁々発止のやりとりが恒例化していったそうです。今ではその場で軽く打ち合わせをした上で、その回のゲスト声優さんも巻き込んで5秒間のネタ合戦を繰り広げています。コロナ禍で収録風景は変わりましたが、この文化はぜひ生き残ってほしいものですね!
意外な人物が続々!名探偵コナン主要キャラの名前の由来一覧
「名探偵コナン」のキャラクター名の由来は、古今東西の推理小説家や探偵、そして青山先生の身近な人々から取られていることが多いです。ここでは、主要キャラクターたちの名前のルーツを深掘りしてみましょう。
古今東西の推理小説家・探偵から
主人公・江戸川コナンは、日本の推理小説の祖である「江戸川乱歩」と、名探偵シャーロック・ホームズを生み出した「コナン・ドイル」から名前が取られています。この他にも、ミステリー作品に由来するキャラクターは多数存在します。
| キャラクター名 | 名前の由来 | 補足 |
|---|---|---|
| 江戸川コナン | 江戸川乱歩、コナン・ドイル | 日本の推理小説の祖、シャーロック・ホームズの生みの親 |
| 毛利小五郎 | モーリス・ルブラン、明智小五郎 | アルセーヌ・ルパンの作者、日本の名探偵 |
| 毛利蘭 | モーリス・ルブラン | アルセーヌ・ルパンの作者 |
| 妃英理 | エラリー・クイーン | 作者のペンネームであり作中の名探偵の名前 |
| 工藤優作 | 工藤俊作、松田優作 | ドラマ「探偵物語」の主人公と演者 |
| 工藤有希子(旧姓:藤峰有希子) | 峰不二子、二階堂有希子 | ルパン三世のキャラクター、初代峰不二子の声優 |
| 目暮警部 | ジュール・メグレ | フランスの作家ジョルジュ・シムノンが生んだ名探偵 |
| 松本管理官 | 松本清張 | 日本の推理小説家 |
| 横溝兄弟(警部) | 横溝正史 | 日本の推理小説家 |
| 山村警部 | 山村美紗 | 日本の推理小説家 |
| 阿笠博士 | アガサ・クリスティー | エルキュール・ポアロの生みの親 |
| 宮野エレーナ(灰原哀の母) | アイリーン・アドラー | シャーロック・ホームズが生涯で唯一愛した女性 |
| 工藤新一 | 星新一 | ショートショートの大家、SF作家 |
その他にも、毛利探偵事務所の1階にある喫茶店「ポアロ」はエルキュール・ポアロから、ベーカーストリートから「米花町」、探偵をひっくり返して「帝丹高校」、ホームズが宿敵モリアーティ教授とともに身を投げたライヘンバッハの滝から「雷波峠」というように、地名も推理小説から取られています。
青山先生の知人や制作関係者から
意外なことに、青山先生の身近な人々もキャラクター名の由来になっています。
- 鈴木園子:青山先生の漫画研究会時代の後輩の名前から。
- 宮野志保(灰原哀):ネット上の知り合いの名前から。
- 佐藤美和子、遠山和葉の和葉:青山先生の知人から。
- 宮野厚司(灰原哀の父):アニメ「コナン」の作画監督であり、灰原ファンである青野厚司さんの名前から。
- 高木刑事、千葉刑事:それぞれ声を担当する声優、高木渉さんと千葉一伸さんの名前から。キャラクターが生み出されるきっかけにもなっています。
ネット上の知り合いの名前まで使っていたとは、使われた方もびっくりかもしれませんね!
劇場版『14番目のターゲット』で生まれた名前
劇場版第2作『14番目のターゲット』では、名前に数字の入った人物が順に狙われるというストーリーでした。しかし、「3」と「13」を冠するキャラクターが見当たらなかったのです。そこで、青山先生が「古畑任三郎」から着想を得て、白鳥警部に「任三郎」と名付けました。また、アニメスタッフの中で、目暮警部の名を「十三(じゅうぞう)」とすることも決まったそうです。長く作品を続けていると、このような形で新しい設定が生まれてくるのですね。
まとめ:知れば知るほど面白い!名探偵コナンの世界をU-NEXTで堪能しよう!
今回は、「名探偵コナン」に隠された数々の裏設定や裏話をご紹介しました。
青山剛昌先生の徹底したこだわり、声優さんの影響力、アニメ制作陣との試行錯誤、そしてキャラクターに込められた遊び心…知れば知るほど、作品への愛情が深まりますよね。
これらの裏話を知ってから作品を観返すと、きっと新しい発見があるはずです。「あのシーンにはこんな意味があったのか!」「このセリフはあの声優さんのアドリブだったんだ!」と、より一層深く物語の世界に没入できるでしょう。
「名探偵コナン」は、過去のエピソードから最新作まで、膨大な数のアニメや映画が制作されています。今回の記事で紹介したエピソードをもう一度観てみたい、まだ観たことのない作品も楽しんでみたい、そう思ったあなたにはU-NEXTがおすすめです!
U-NEXTなら、アニメ「名探偵コナン」のテレビシリーズはもちろん、劇場版シリーズも豊富に配信されており、数多くの作品を見放題で楽しめます。
31日間の無料トライアル期間中に、コナンの魅力を存分に堪能してみませんか?
裏設定を知って、あなただけの「名探偵コナン」の楽しみ方を見つけてくださいね!
