2023年の劇場公開から大ヒットを記録し、今もなお多くのファンを魅了し続ける映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。
ただのホラーやミステリーに留まらない、その奥深いストーリーとキャラクター描写は、観るたびに新たな発見を与えてくれますよね。特に、SNSでは連日「ゲゲ謎考察」で盛り上がりを見せています。
この記事では、そんな『ゲゲゲの謎』をより深く楽しむための、目から鱗の考察やファンの熱い反応をまとめました。「もう一度観てから考察を深めたい」「今まで語られた考察をもっと知りたい」と思っているあなたのために、珠玉の考察の数々をご紹介します。
水木の変貌と幽霊族の力に迫る考察
主人公・水木は、この物語で最も大きく変化する人物の一人。彼の変貌や、幽霊族との関わりに関する考察は尽きません。
ティザービジュアルに隠された真実とは?
- ある考察によると、ティザービジュアルで鬼太郎の背後にいる水木とデロ(幽霊族の女房)は、実はガラスに映っている姿だという説があります。つまり、鬼太郎と目玉おやじの視線の先に彼らがおり、視線が合っているように見えるのだとか。
- さらに、水木の目の傷やゲゲロウの髪型が反転しているのは、彼らが幽霊族に近い存在になったことを示唆している、という指摘も!
水木は幽霊族に近い存在になったのか?
- 監督の発言で「水木が立ち上がれた理由はあの場面で描かれている」と語られており、これが多くの議論を呼びました。千草の夫婦再会シーンで水木は明らかに死んでいる描写が2回も映されるため、少なくともあの場面で幽霊族の血のパワーを受けて生き返ったのでは、という考察が有力視されています。
- また、ラストシーンで水木が心を壊さなかった理由として、「牙が生えて幽霊族に近いものになったのでは?」という説や、「うっすらとギソウを被せた鉄棒が見えるのは、戦友の霊が守ってくれたからでは?」という感動的な考察も挙がっています。
- 幽霊族は死ぬこともあるけれど、とにかくタフで、切られても食われても復活する異常なタフさが水木に備わった、という解釈も。
- しかし、小説版や目玉親父のセリフからは、水木が不死になったわけではないことが示唆されており、彼がやがてこの世を去る運命にあることも匂わされています。
水木のネクタイの色と人間不信の加速
- 水木のネクタイが黒くないのは色盲だからではないか、という面白い考察がありましたが、当時の常識や水木の経歴(兵隊上がり)からすると的外れという意見が多数でした。
- もし水木が村に行かなかったら、鬼太郎の父の人間不信が加速し、奥さんも人間に愛想を尽かしていたのではないか、という切ないもしもの話もありましたね。
龍賀一族と隠された村の闇に関する考察
龍賀一族の因習と、哭倉村に隠された恐ろしい真実に関する考察は、作品の根幹に迫ります。
「オールドパー」が象徴するもの
- 勝が水木にMの製造法を調べるよう命じるシーンで登場する「オールドパー」。これはただの高級酒ではなく、明治には天皇に献上され、昭和では大物政治家や成功者の象徴だった酒です。
- 勝が1956年頃に飲んでいるこの酒は、当時の政界における吉田茂の失脚など、彼の権力との繋がりや、揺らぐ政治生命を暗示しているという考察は、歴史背景を知るとさらに深く感じられます。
哭倉村のルーツと幽霊族の迫害
- 「哭倉村」という名前は「穴倉(あなぐら)」から来ている、という説はほぼ確定的なようです。これは、穴倉に住んでいた幽霊族を祀っていた村、という過去を示唆しています。
- 幽霊族を本格的に利用し始めたのは時貞の代からですが、幽霊族自体はそれ以前から人間に迫害されていた歴史があり、穴倉の底の幽霊族の頭蓋骨の封印や、ゲゲロウが「あれほどのものは数百年はかかる」と語ったことから、さらに古くから幽霊族の血が搾取されていたことが伺えます。
血液銀行の正体と不気味な慣習
- 水木が務める「帝国血液銀行」を、ホラー作品ということもあり不気味な銀行だと思った人も多いのではないでしょうか。しかし実際は、製薬会社が母体となっている医療機関の一種です。
- 映画冒頭で貧しい人々が採血を待つ様子は、弱者から血を搾取して栄える龍賀一族の闇と、クライマックスで登場する桜に繋がる暗喩となっており、この考察には思わず唸らされます。
村の描写に隠された違和感
- 村に平然とボコボコ立つ電柱や、1955年頃に発売されたばかりのアイスクリームの珍しいアイスボックスがあるのに、夜は真っ暗という描写は、哭倉村が異常な成金村でありながら、電力を何に使っているか知れない不気味さを醸し出しています。
- 水木に出された質素な食事は、当時の一般的ではあっても、財閥級の豪商が客に出すようなものではなく、水木が「客人」ではなく「厄介者」として扱われていることを示唆している、という考察も。
礼儀作法バトルと服装が語るもの
- 遺言開帳の場で、水木の座布団が畳べりの真上に敷かれるのは、乙米による礼儀作法を知らない無遠慮な「チンパン」という挑発だった、という考察には笑ってしまいました。しかし水木は、赤いネクタイで勝の支持者であることを示しつつ、この挑発をのらりくらりとかわすという見事な「礼儀作法バトル」を繰り広げます。
- 龍賀の人間の服装は、その人物が一族の考えを受け入れているか、あるいは囚われているかを表している、という考察も興味深いものです。時麿、乙米、年子、洋服姿の沙代、和装の勝、時貞。沙代が水木と約束するシーンでワンピースを着ていたのに、最後には和装に戻るのは、外への希望を見出しながらも、結局は一族の業に囚われた末路を表しているのかもしれません。
龍賀一族の名前の謎
- 龍賀一族の名前(渡、孝、時貞、乙女、年子、沙代など)には、それぞれ意味が込められているという考察も。特に「時貞」の「貞」には「心が正しい」「戦争が固く正しい」という意味が含まれる、という指摘は、彼の歪んだ正義感を象徴しているようで戦慄します。
- 孝(次男)が男子なのに一人だけ「ち」の字が入っていないことから、最初から当主候補とみなされていない立場だった、という考察や、文化の人間が霊力の高さから養子にされた、という説も。
細部に宿るメッセージと人間ドラマの考察
『ゲゲゲの謎』は、細部の描写にも深い意味が込められています。
山崎記者と「まい組」の考察
- 山崎記者が地下に落ちた場面の人形は、列車の中で咳き込んでいた女の子のものであり、工場の屍人の中にその母親らしき姿もいることから、列車に乗っていた母子が犠牲になったことが確実視されています。このことから、当時目的で村を訪れた人々が生贄にされていたのではないか、という恐ろしい考察が成り立ちます。
- また「まい組」とは、沖縄の「まじない米」という風習が最低な形で応用されたもの。水木しげるの著作に登場する「母屋そが(おもやそが)」は、子供の魂が抜けないようにするおまじないであり、本来は子供を思って施されるものだった、という対比も描かれています。
ゲゲロウの着物と水木しげる作品へのリスペクト
- ゲゲロウの着流しは、当時既製品が高価だったため、奥さんのお手製である可能性が高い、というほっこりする考察も。ボロボロになっても大事に着続けていたのは、奥様の愛情がこもった大切な一着だったから、という解釈は多くのファンの心を打ちました。
- 水木しげるの「ほぼ半死の母親から赤ん坊が生まれて逆転する」というエピソードへのリスペクトから、鬼太郎の誕生シーンが生まれた、という考察も。赤ん坊の匂いのする鬼太郎を抱きしめた瞬間に、様々な傷を背負う水木に生きる意味が与えられた、と解釈されています。
最終決戦、時貞の提案の真意とは?
- 最終決戦時、時貞が水木に「会社を持たせてやるから飼い犬になれ」と情けをかけるようなことをした理由についての考察も盛り上がりました。
- これは、斧を持った水木に殺される直前の「口から出任せ」説、水木の根性や村の事情を知る外部の人間としての「価値」や「口止め」説、そして霊力において素質のある水木を「種馬」として一族に加えて血を薄めつつ霊力を保つため、という恐ろしい考察まで多岐にわたります。
- しかし、多くは時貞が水木を見下し、自分の価値観で全てを支配できると信じていたゆえの「つまらない交渉」であり、その傲慢さが隙を生んだ結果だと考えられています。
ここまで読んだあなたは、きっともう一度『ゲゲゲの謎』を観たくてたまらなくなっているはずです。
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まとめ:『ゲゲゲの謎』は考察を深めるほど面白い!
今回ご紹介した考察は、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の魅力のごく一部に過ぎません。この映画は、観るたびに新しい発見があり、登場人物たちの行動や背景に隠された深い意味を考える楽しみに満ちています。
時に鳥肌が立つほど恐ろしく、時に胸を締め付けられるほど切ない。そんな『ゲゲゲの謎』は、一度観ただけでは到底理解しきれない、考察しがいのある傑作です。
ぜひこの機会に、あなた自身で映画を再視聴し、新たな「謎」を解き明かしてみてください。そして、あなたの心に残った考察や感想を、私たちに教えてくださいね!
