「ん、hey」
2010年11月、米花世界線。それは、一人の男が幾度も時を繰り返し、数々の苦難や悲哀を乗り越えた果てに、彼女を救うことを諦めてしまった世界線でした。しかし、そこに彼女は今もいる。これは、一人の男が神へと争うための執念のエピグラフ――。
あの感動と興奮がよみがえる! 科学アドベンチャーシリーズの傑作『シュタインズ・ゲート』。その正統続編としてリリースされ、ゲーム・アニメともに高い評価を得たのが、今回ご紹介する『シュタインズ・ゲート ゼロ』です。
『シュタインズ・ゲート ゼロ』は「ifストーリー」ではない? その真意とは
『シュタインズ・ゲート ゼロ』は、2015年12月10日にアドベンチャーゲームとして発売され、2018年にはテレビアニメ化されました。タイトルに「0」と付くと過去編や前日譚を想像しがちですが、この『シュタゲゼロ』はまごうことなき「続編」です。
ただし、その描かれる物語は、岡部と紅莉栖が再会する「True End」の後の世界ではありません。そう、これは「岡部がクリスを助けることを諦めてしまった後の物語」なのです。
『シュタインズ・ゲート』本編の最終局面、岡部はまゆりもクリスも死なず、未来がディストピアにならない唯一の世界線「シュタインズ・ゲート」に到達するため、過去のクリスを救いに行きます。しかし一度目は失敗し、クリスを自らの手で刺してしまうという悲劇を迎えてしまいます。それでもまゆりの厳しくも優しい説得によって、岡部は再び立ち上がり、クリスを救う決意を固めるのでした。
本編ではその後、未来の岡部から「ムービーメール」が届き、新たな作戦を開始します。しかし、『シュタゲゼロ』は、クリスを刺して失意のどん底にいた岡部をまゆりが庇ってしまったことで、岡部が立ち直ることができず、シュタインズ・ゲートへの到達とクリスの救出を諦めてしまう、そんな「バッドエンド」から始まる物語なのです。
「これってifストーリーなのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。確かに「世界線」という設定があるため、ifストーリーが作りやすい作品ではありますが、この『シュタゲゼロ』は断じてifストーリーではありません。なぜなら、『シュタインズ・ゲート』という物語は、この『ゼロ』がないと成り立たないからです。
少しネタバレを含みますが、『シュタゲゼロ』は、あの「ムービーメール」を送った未来の岡部の話なのです。本編で鈴羽が「一度失敗することも作戦のうちで、岡部が失敗しないと未来からメールが送られてこない」と言っていたのを覚えていますか? それは、この『ゼロ』の未来の岡部が、クリスを救えなかったからこそなんです。
つまり、『シュタゲゼロ』は、岡部が再び立ち直り、過去の自分にムービーメールを送るまでの物語。だからこそ、『シュタインズ・ゲート』に必須の物語であり、そういう意味で正統続編なのです。既にシュタゲを観た方でまだゼロに触れていない方は、ぜひこの続きをチェックしてほしいですね。
失意の底に沈む岡部倫太郎、そして物語を彩る新キャラクターたち
クリスを救えなかった2010年の夏から4ヶ月後、2010年11月から物語は始まります。前作では描かれることのなかった冬の秋葉原。主人公は変わらず岡部倫太郎ですが、その雰囲気は前作と大きく異なります。
鳳凰院凶真の封印
クリスの救出を諦めた岡部は、大学1年生としての日常生活に戻るものの、これまでのループの代償はあまりに大きかったのです。乗り越えてきた世界線の出来事やクリスの死のフラッシュバックに苦しめられ、まゆりにメンタルクリニックを勧められるほどに。
大切な仲間たちの思いを犠牲にし、たくさんの辛い思いをしてたどり着いた場所で、最愛の人を救うどころかあんな結末を迎えてしまったのですから、心が壊れてしまってもおかしくありません。表向きには普通の大学生として生活している岡部の心の強さに、ただただ脱帽です。
彼はクリスを救えなかったあの日から、二度と白衣を着ていません。そう、岡部は「鳳凰院凶真」を封印したのです。まるで喪服のように真っ黒な服を身につけ、中二病を捨て、ラボに出入りすることも止め、かつての拠点だった秋葉原に近づくことさえ恐れているのです。これは胸が締め付けられますね。
物語の鍵を握る新たな人物たち
『シュタゲゼロ』では、まゆりやダルなどお馴染みのラボメンたちだけでなく、物語を支える新たな主要人物が登場します。
阿万音 由季(あまね ゆき)
趣味でコスプレをしている大学4年生。どこかで聞いたような名字だと思いませんか? 彼女はなんと、阿万音鈴羽の母親なのです。声優も一緒で、ダルとの関係がどうなっていくのかにも注目です!
椎名 かがり(しいな かがり)
どことなくクリスに似ているこの少女。椎名という苗字から察する通り、彼女は椎名まゆりの娘です。ただし血は繋がっておらず、戦争が起きている未来でまゆりが養子として引き取った子です。鈴羽と一緒にタイムマシンで過去にやってきたものの、途中で行方不明になってしまうという、物語の重要人物です。
比屋定 真帆(ひやじょう まほ)
とあるセミナー会場で岡部と出会う、ヴィクトル・コンドリア大学脳科学研究所所属の研究員。そう、彼女は牧瀬紅莉栖の先輩にあたる人物なんです。身長は140cmと小柄で、岡部に中学生と間違われるほど。
髪はボサボサ、左右でサンダルの色が違う、ゴミ屋敷にしてしまうほどの生活力のなさ、そして秋葉原のPCショップで目を輝かせる姿…まさに「残念系ヒロイン」と呼べる彼女ですが、『ゼロ』において非常に重要なキャラクターになります。
真帆は最初、クリスの圧倒的な才能に劣等感を抱いていましたが、音楽の趣味が一緒だったことから意気投合。クリスから「先輩」と呼ばれるほど信頼し合った関係を築いていました。二人の専攻は脳科学。そして、かつてクリスたちが研究していた「とあるシステム」が、この物語の鍵を握るのです。
アマデウス・クリスとの再会が、止まった時を動かす
公園の手伝いとしてセミナー会場へとやってきた岡部。そこで行われていたのは、牧瀬紅莉栖が所属していたヴィクトル・コンドリア大学の講演でした。教授のレスキネンが英語で語り、比屋定真帆がそれを適切に同時通訳していきます。
そこで語られたものは、岡部にとってあまりにも衝撃的なものでした。
「人間の記憶をデータ化・保存し、それを活用するシステム」
牧瀬紅莉栖の基礎理論をもとに構築された、人間の感情や記憶、心を持つ人工知能――その名も「アマデウス」。
真帆はその場で、およそ4日前の真帆自身の記憶を持ったアマデウスを披露してみせます。心を持つ人工知能…それはもはやAIとは呼べず、人間と大して変わらないのでは? と思えるほどです。
その後、縁あって岡部はレスキネン教授に気に入られ、彼らが研究している脳科学研究所へと招待されます。そして岡部は、彼女と出会うことになるのです。彼女は人間ではない。それは彼らが現在研究している未完成の試作機……8ヶ月前の牧瀬紅莉栖の記憶で作られた人工知能。
その名も「アマデウス・クリス」。
声も、姿も、彼女そのままの「彼女」との出会いが、岡部の運命を大きく変えることになるのです。
牧瀬紅莉栖の記憶を持つAI『アマデウス・クリス』との再会…想像するだけで胸が締め付けられますよね。失意のどん底にいる岡部にとって、これは希望の光となるのか、それともさらなる絶望の淵に突き落とすのか…。この先の岡部の運命、そして世界線の未来がどうなるのか、気になって仕方ないはずです!
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まとめ:ゲームとアニメ、どちらから観るべき?
『シュタインズ・ゲート ゼロ』、いかがでしたでしょうか?
ちなみに、「ゲームとアニメ、どちらから観るべきか?」という質問をよく耳にします。結論から言うと、「どちらもやるべき」だと考えています。
というのも、『シュタゲゼロ』はゲームとアニメで少しストーリーが異なり、お互いがお互いを補完しあっている関係にあるからです。もちろん、アニメの方が気軽に見始められるので、少しでも興味があったらアニメから見始めてみるのがおすすめですよ。
最後まで見れば、きっと「見てよかった!」と思える作品であることは間違いありません。途中で見るのを止めてしまうのが、一番もったいないことですからね。
さあ、岡部の執念の物語、ぜひその目で確かめてみてください。
