【旧劇エヴァ】「気持ち悪い」はギャグだった?ラストシーン衝撃考察と庵野監督の真意【ネタバレ注意】

伝説のアニメ映画「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」。その衝撃的なラストシーン、シンジの首を絞めるアスカの口から放たれた一言「気持ち悪い」

このセリフに込められた本当の意味を、あなたはご存知でしょうか?

多くのファンが頭を悩ませてきたこのセリフには、なんと庵野秀明監督が仕掛けた「隠れたコメディ」が潜んでいるという、驚くべき考察があるのです。

この記事では、これまで語られてこなかった旧劇エヴァのラストシーンの真意に迫り、庵野監督の深い哲学、そして作品の絵に秘められたメッセージを徹底的に解説します。あなたのエヴァ体験が、さらに深まること間違いなしです。

はじめに:あなたは「旧劇エヴァ」のラストを本当に理解しているか?

「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」(通称:旧劇エヴァ)のラストシーンは、公開以来、多くのファンの間で激しい議論を巻き起こしてきました。人類補完計画の果てに、ただ二人だけが残された廃墟の世界。そこで交わされるシンジとアスカのやり取り、そしてアスカの「気持ち悪い」というセリフは、私たちにあまりにも多くの謎を残しました。

本記事の目的は、この謎めいたラストシーンの深層を、庵野監督の思想と、作中の「絵」による綿密な描写から読み解くことです。一見すると絶望的なこの場面に、監督が込めた意外なメッセージ、そしてシンジとアスカの間に流れる複雑な感情の機微を、共に探っていきましょう。

【警告】この記事には、映画「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」の重大なネタバレが含まれています。作品未視聴の方、ネタバレを避けたい方はご注意ください。

「気持ち悪い」に隠された、まさかの“コメディ”の真意とは?

アスカの「気持ち悪い」というセリフは、その唐突さと強烈さから、観客に大きな衝撃を与えました。このセリフはどのように生まれ、庵野監督はそこにどのような意図を込めたのでしょうか?実は、このセリフにはまさかの「コメディ」としての効果が狙われていたという、衝撃的な考察があるのです。

監督が宮村裕子(アスカ役)に問いかけた「特殊な質問」

この「気持ち悪い」というセリフが生まれた経緯は、エヴァファンの間では比較的知られています。庵野監督は、アスカ役の声優である宮村裕子氏に、次のような非常に特殊な質問をしました。

もし宮村が自分の部屋で一人で寝ていて、窓から知らない男が入ってきて、それに気づかずいつでも襲われるような状況だったにも関わらず襲われないで、宮村の寝ているところを見ながらおにされてそれをされた時に目が覚めたらなんていう。

この質問に対して宮村氏は「気持ち悪い」と回答し、監督はその言葉をラストシーンに採用したと言われています。以前の考察では、この質問が映画冒頭のシンジの行動(アスカの病室でのオナニー)と対応している、という点で話が止まりがちでした。しかし、監督がこの場面をどういったニュアンスで演出したかったのか、という点まで踏み込んで考えると、新たな解釈が浮かび上がってきます。

「気持ち悪い」はギャグだった?衝撃の“コメディ説”

改めて考えると、「気持ち悪い」というセリフには主語がなく、一体何に対しての発言なのかが不明瞭です。この言葉の不足が、そもそもの混乱の元でした。

そこで、セリフが生まれた文脈に立ち返り、省略されている言葉を補ってみましょう。

  • 私の寝ている姿を見て何も言わずに黙っておにするなんて気持ち悪い

この文脈をラストシーンに当てはめてみると、どうでしょう?まるで、映画冒頭のシンジがアスカの病室で行ったオナニーが、実はアスカにバレていたのではないか、というコメディ的なオチに見えてこないでしょうか。

テレビ版第9話「瞬間、心、重ねて」のラストには、シンジのキス練習がアスカにバレるというコメディ的なオチがありました。旧劇エヴァの全体的な印象とはかけ離れていますが、旧劇のラストにおける「気持ち悪い」は、大きく分類するならこのテレビ版第9話のラストと同種の場面だった可能性が十分にあるのです。つまり、庵野監督は「寝ていると思っていたアスカに、実はシンジのオナニーがバレていた」という場面を、観客に伝えるための最適なセリフを探していたのかもしれません。

アニメファンへのメッセージと物語内解釈の二重構造

もちろん、「気持ち悪い」というセリフは、アニメファンを現実へと引き戻すためのメッセージだった、という解釈も十分に妥当です。当時の庵野監督のインタビューなどでの発言からも、その意図は読み取れます。

しかし、この二つの解釈は矛盾するものではありません。物語を放棄して観客に直接語りかける、と考えるよりも、あくまで物語内でシンジに対してのアスカのセリフとして成立させた上で、そのシンジの姿にアニメファンを重ねるという二重構造になっていると考える方が、物語とメッセージの双方にとって収まりが良いと言えるでしょう。

旧劇エヴァのラストは、しばしばアニメファンへの突き放したメッセージという観点に議論が集中しがちです。しかし、まずは物語の表面的な解釈を丁寧に行うことで、より深く、多角的なメッセージが見えてくるのです。

庵野監督の哲学:「セリフは多すぎる」が示すラストシーンの読み解き方

庵野監督が旧劇エヴァのラストシーンに込めたメッセージを読み解く上で、彼の「アニメはセリフが多すぎる」という哲学は非常に重要な手がかりとなります。

富野・宮崎監督への指摘から見える庵野監督のアニメ観

庵野監督は、アニメスタイルという雑誌のインタビュー内で、日本の著名なアニメ監督たちに対し、次のように指摘しています。

富さんは絵を全く信用しないでセリフに頼ってますよ。全てをセリフにしてしまう。宮崎さんもあれだけの画力を持ちながら最終的にはセリフに頼ってますよ。絵だけじゃそれが伝わらないかもしれないと思ってるわけですよ。絵に自信があればそこまでセリフで言う必要はないんです。

また、『風の谷のナウシカ』DVDのオーディオコメンタリーでも、宮崎監督の作品におけるセリフによる説明の多さに言及しています。リスペクトする両監督に対し、このような指摘をしているということは、庵野監督にとって「絵で説明できることはセリフで語るべきではない」という思想が、それだけ強かったことを示しています。

「気持ち悪い」の一言とBGMのない空間:観客に委ねられた解釈

旧劇エヴァのラストシーンは、まさにこの庵野監督の思想の産物と見て良いでしょう。セリフはアスカの「気持ち悪い」の一言のみ。そして、場面の印象を決定づけるBGMも存在しません。内容は、観客の「セルフサービス」で読み解かれることを求めているかのようです。

この思想に共感できるかどうかは一旦置いておいて、旧劇エヴァ、特にそのラストシーンを読み解く際には、セリフではなく「絵」によって説明されている事柄を、可能な限り拾い集める必要があるという点が鍵となります。次のセクションでは、この「絵が語るメッセージ」に焦点を当てていきましょう。

【警告】このセクションには、映画「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」のラストシーンに関する詳細な描写と考察が含まれます。未視聴の方、ネタバレを避けたい方はご注意ください。

絵が語る「旧劇ラスト」の真実:気になる描写7選

庵野監督の哲学に従い、セリフではなく絵によって説明されている細かい描写を一つずつ丁寧に見ていきましょう。これらの描写は、シンジとアスカがどのような状況に置かれていたのか、そして彼らの間でどのような時間と感情が流れていたのかを雄弁に物語っています。

1. ゆっくりずれる巨大綾波頭部:時間の経過

ラストシーンで映し出される巨大な綾波の頭部がゆっくりとずれて、半分が脱落している描写は、時間経過を視覚的に表現しています。まるで砂時計のように、崩れゆく頭部が時の流れを示唆しているのです。このカットには、他にも木の棒の存在や、そのうち一本が折れていることにも注目すると、さらに深い意味が読み取れるかもしれません。

2. ミサトのペンダントの変化:荒廃した世界での時間の蓄積

シンジが建てたと思われる木の墓標にかかったミサトのペンダントにも注目です。よく見ると、ペンダントを打ち付けた釘から錆び汚れのようなものが出ています。それだけでなく、ペンダント全体にも風にさらされたような汚れが書き込まれており、以前の場面と見比べるとその違いは一目瞭然です。これは、ペンダントが打ち付けられてから相当な時間が経過したことを示唆する描写と言えるでしょう。

3. 水没した謎の物体:ミサトへの思いと時間の流れ

ペンダントのカットの画面右上に、水没した謎の物体が映っています。海外のファンサイトでは、これが恵比寿の空き缶ビールではないかとの指摘がなされています。エヴァにおいて空き缶ビールはミサトのイメージと強く結びつくため、これがミサトの墓標に供えられたビール缶だとすれば、シンジが瓦礫の中からミサトが喜びそうなものを見つけ出し、供えたのかもしれません。それが時間の経過により転がり、水没してしまったと考えることもできます。これもまた、時間経過の描写として機能しています。

4. ギリギリ動くアスカの右手:放浪期間の長さの示唆

アスカがシンジの頬を撫でようとする右手も重要な描写です。一度マッハになった(使徒に潰された)アスカの右手が、包帯を巻いた程度で数日程度で動かせるようになるとは考えにくいでしょう。となると、このシーンに至るまでに、アスカの右手が動かせる程度に回復するまでの時間が経過していた可能性があります。

前述のペンダントの錆汚れや、ビール缶の水没などの描写を考慮すると、シンジとアスカが無人の荒野で過ごしたのは、半日や数日などという生易しい期間ではなく、数週間、あるいは数ヶ月にまで及んでいた可能性が示唆されます。

5. 飲食問題:絶望的な状況下でのサバイバル

数週間から数ヶ月にわたる放浪となると、次に気になるのは飲食物の調達方法です。

  • 2号機エントリープラグの非常食説:テレビ版のシナリオ集には、プラグに閉じ込められたシンジが非常食を食べ、その空容器があるという描写が登場します。映像化はされなかったものの、プラグにそのような備えがあるという発想が作り手にあることは確かです。
  • 建造物からの調達:原型をとどめている建造物もわずかながらあることから、缶詰などの長期保存可能な食料を見つけることも不可能ではないかもしれません。
  • 極限状態でのサバイバル:しかし、現実的には、甘水と野草などで飢えと渇きをしのいでいた可能性も十分に考えられます。

進撃場版Qでは、プラグで脱出したパイロットたちがショルダーバッグを持ち出して行動していましたが、旧劇と新劇では設定変更も多いため、そのまま当てはめるのは難しいでしょう。

6. 治療介助問題:シンジの献身とアスカの孤独

アスカがシンジと合流した際に、すでに頭部と右手に包帯を巻いて処置を済ませていた、と考えるのも不自然です。なぜなら、アスカが左手だけで自分の頭と右手に包帯をきちんと巻くことは非常に困難だからです。

ここから、合流時のアスカは応急処置をしていないか、もしくは片腕でできる程度の粗雑な対応しかしておらず、その後にシンジが包帯を巻くなどの処置を行った可能性が浮上します。そして、短くはなかったであろう放浪の期間において、まともなコミュニケーションがないままでありつつも、シンジがアスカのそばで献身的な介助を続けていたのかもしれません。

例えば、運良く水や缶詰を入手できたとしても、アスカが動かせるのが左腕だけだった場合、シンジに蓋を開けてもらうなどのサポートが必要だったでしょう。飲食物は極端に乏しく、会話もほぼなく、重症のアスカに付き添いながら無人の荒野を二人で放浪する日々。これが数週間から数ヶ月間続いていたのだとしたら、シンジが「せめてアスカを楽にしてあげよう」という結論に至ったとしても、彼を責めることはできるでしょうか。

7. なぜ右手なのか問題:アスカからの最後のメッセージ

アスカは、無傷の左手ではなく、なぜか重傷の右手でシンジの頬を撫でようとします。その動きはどこかぎこちなく、ゆっくりとしたものです。そしてシンジは、その動きに目を見開き、驚いたような表情をします。

もしかすると、アスカは自分のために苦渋の決断をしたシンジに感謝の意を伝えると同時に、シンジの献身的な介助のおかげで右手がわずかにでも動かせるようになったことを、最後に伝えたかったのかもしれません。そして、シンジの驚きは、アスカが激しい抵抗をしなかったことに対してだけではなく、アスカの右手がかつての重傷から徐々に回復しつつあり、ついには動かせるようにまでなったことに対するものだったとは考えられないでしょうか。

もしそうならば、現状と未来に絶望し、アスカを楽にしてあげることを決めたシンジでしたが、アスカの回復を見て一度捨てた希望を取り戻し、アスカの首から手を離したとも考えられます。さらに、「アスカが自分の理解者であり失えない存在だと、死を直前にして再認識したから」という理由や、「傷つくことを恐れず自分で決断をするという行為によって初めて一歩前進できた。つまり自分を初めてわずかでも肯定できた」という気持ちも、矛盾せず同時にシンジの中に生じていたと考えて良いでしょう。

旧劇ラストが語りかけるメッセージ:希望と決断、そして新しい一歩

これまでの考察をまとめると、旧劇エヴァのラストは、単なる絶望や突き放したメッセージだけではない、多層的な意味を持つことが見えてきます。それは「アスカを楽に死なせてあげようとするシンジからの介抱バレ落ち」という二段構成であり、同時に「気持ち悪い」というセリフに込められたコメディ的な意図です。

庵野監督は、セリフではなく「絵」によって、時間の経過とシンジ・アスカの心情の変化を丹念に描写しました。数週間にわたる過酷な放浪、シンジの献身的な介助、そしてアスカの右手の回復は、絶望的な状況の中にかすかな希望の光が差し込む瞬間を描いています。

シンジはアスカの回復と、自分の考えを受け入れてくれたことに驚き、彼女を失いたくないという感情から、死なせることを断念します。そして、結果を恐れずに自ら決断したことへの感情が加わり、涙を流すのです。そして、その後に飛び出すのが、シンジのオナニーがアスカにバレていたという「爆弾発言」としての「気持ち悪い」というセリフ……。

旧劇エヴァの深い考察は、あなたの心に新たな感動を呼び起こしたのではないでしょうか。もう一度この物語を体験し、今回学んだ視点で作品を見直せば、きっと新たな発見があるはずです。

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まとめ:旧劇エヴァのラストは、私たちへの問いかけ

今回の考察を通じて、旧劇エヴァのラストシーンが持つ多層的な意味を再確認できたことと思います。

  • 「気持ち悪い」というセリフは、ギャグとしての意図に加え、アニメファンへのメッセージ、そして物語内でのアスカの複雑な感情を表現する多角的な意味を持つ。
  • 庵野監督は、「絵」に託された時間経過と心情の描写を重視しており、特にシンジとアスカの数ヶ月に及ぶ放浪と、アスカの右手の回復が、絶望の中に微かな希望をもたらした。
  • シンジはアスカを殺す決断を断念し、アスカの回復と理解、そして「失いたくない」という感情によって新たな一歩を踏み出した

旧劇エヴァのラストは、観る人それぞれに異なる問いかけをします。この記事が、あなたのエヴァ体験をより豊かにする一助となれば幸いです。ぜひ、U-NEXTで作品を再視聴し、あなた自身の目で、その真実を確かめてみてください。

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