【ネタバレ考察】『果てしなきスカーレット』は本当に「スカスカ」なのか?細田守監督最新作の賛否両論を徹底解説!

細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』は、公開当初からその圧倒的な映像美と独特の世界観で注目を集める一方、「ストーリーがスカスカ」「脚本がガバガバ」といった厳しい意見も多く見られました。シェイクスピアの四大悲劇『ハムレット』をベースに、復讐をテーマに描かれたこの作品は、一体何を伝えようとしていたのでしょうか?

この記事では、『果てしなきスカーレット』が本当に「スカスカ」なのか、その賛否両論の背景を深掘りし、作品の魅力と課題を徹底的に考察します。謎に包まれた「竜」の正体や、伝説の「渋谷ミュージカルシーン」の意図まで、あなたの疑問を解消し、より深く作品を理解するためのヒントをお届けします。もう一度見直したくなる、あるいはこれから視聴を検討している方にとって、必読の内容です。ぜひ最後までお楽しみください。

『果てしなきスカーレット』あらすじ(ネタバレなし)

まずは、作品の基本的な設定と導入部分をネタバレなしでご紹介します。まだ視聴していない方もご安心ください。

  • 物語の舞台はまず、16世紀のデンマーク王国。主人公である王女スカーレットは、人民に愛される国王である父を、叔父であるクローディアスに暗殺されてしまいます。
  • 父の復讐を誓い、鍛錬を積むスカーレットですが、その復讐心はクローディアスに見抜かれていました。暗殺を試みるも、逆に毒を盛られて命を落としてしまいます。
  • 死後、スカーレットが目覚めた場所は、死者が集う「死者の国」。そこは、時空が混じり合い、異なる時代や民族の人々が行き交う不思議な世界でした。この国では、死亡してしまうと「虚(きょ)」と呼ばれる状態になり、存在が消えてしまうという過酷なルールがあります。
  • 驚くべきことに、父の仇であるクローディアスもこの国に落ちてきており、なぜかその支配者となっていました。
  • スカーレットは死者の国で、現代日本から来た平和主義の看護師ひじりと出会い、共にクローディアス討伐の旅に出ることとなります。復讐に燃える王女と、徹底した平和主義者である看護師。正反対の思想を持つ二人の旅の行方は――。

【注意】ここから先は『果てしなきスカーレット』の核心的なネタバレを含みます。未視聴の方、ネタバレを避けたい方はご注意ください。

「スカスカ」の評価は本当?『果てしなきスカーレット』賛否両論を深掘り

このセクションでは、特に議論を呼んだ作品の「悪い点」に焦点を当て、その具体的な内容と、なぜそう評価されたのかを考察します。

テーマが散漫?「伝えたいこと」が多すぎて「スカスカ」に

本作が「スカスカ」と評される大きな理由の一つは、テーマの多さとそれが薄く伝わってしまう点にあるようです。

  • パンフレットに記された「復讐」のテーマ: 本作は、争いの絶えない現代において「復讐」をテーマにしようとしたと、監督がパンフレットで語っています。この「反戦」というテーマは多くの観客にも伝わったものの、それ以外のテーマが曖昧に感じられたという声があります。
  • 「愛とは」「生きるとは」「人間とは」…問いかけ続けるが答えは?: 劇中では、登場人物たちが普遍的な問いを投げかけますが、具体的な展開やキャラクターの成長を通して、その問いに対する深遠な答えが提示されたとは言いがたいかもしれません。結果として、漠然としたメッセージが羅列され、観客の心に深く響かない原因となった可能性があります。

一つの強いメッセージに絞るのではなく、多くのテーマを同時に描こうとした結果、個々のテーマの掘り下げが不十分になり、「スカスカ」な印象を与えてしまったのかもしれません。

「ガバガバ脚本」疑惑の真相:納得できない展開の数々

ストーリーの根幹を揺るがすような「脚本の粗さ」も、本作への批判の対象となりました。

クローディアスが死者の国に来た理由の「唐突さ」

スカーレットの父を殺したクローディアスが、なぜスカーレットとほぼ同時期に死者の国に現れ、その支配者となっているのかという点に、多くの疑問が寄せられました。

「一体何のためのその時間が交わる設定なんだって話なんですよ。いやいや、さすがにあの映画見てもらえば分かるんですけど本当に誤飲だったらしいんすよ。」

なんと、彼が死者の国に来た理由が「誰かを暗殺しようとして用意した毒を誤飲して死んだ」というものであったと判明した際には、観客から困惑の声が上がりました。時空が混じり合う死者の国という設定は壮大であるにも関わらず、この展開によってかえって「ご都合主義」に映ってしまったのかもしれません。

薄すぎるキャラクター描写:ひじりの人物像

スカーレットの旅の同行者である現代の看護師ひじりのキャラクター描写にも、物足りなさを感じる人が少なくありませんでした。

「看護師がボロ雑巾のように使われていて、それを見て俺も看護師になろうと思った。以上ですからね。それ以外語られることなシーンに進って言ったんで、え、何を言ってんだこいつはって思ったんですよ。」

彼が看護師になった理由や、その徹底した平和主義に至るまでの背景が極めて簡潔にしか語られず、スカーレットとの思想衝突も表面的なものに留まりがちでした。結果として、二人の関係性や成長のドラマに深みを感じにくいという意見に繋がっています。

「死者の国」の違和感:近所感と謎の勢力

死者の国というユニークな舞台設定にも関わらず、その描写にはいくつかの違和感が指摘されています。

  • 「近所感」の加速: 時空が混じり合うはずなのに、登場する敵はクローディアスの部下ばかり。また、ひじり以外の現代人がほとんど登場しないため、せっかくの異世界感が薄れ、まるで「元いた世界の近所」にいるような感覚に陥るという声がありました。
  • クローディアスの謎の勢力: ほぼ同時に死者の国に落ちてきたクローディアスが、なぜ短期間で強大な城と軍隊を築き上げ、支配者となれたのか、その過程がほとんど描かれないまま情報開示される点も、脚本の粗さとして挙げられています。山の麓に突如現れる「ベルリンの壁」のような防御壁も、その一例です。
  • 謎ワープ現象: 重傷を負ったキャラクターがなぜか主人公の旅に追いついてくるなど、唐突な展開が物語の整合性を損ねる場面も散見されました。

迫力あるが勿体ない戦闘シーンと「ジャッジメントドラグーン」の正体

映像美は評価されつつも、戦闘シーンには改善の余地があったという意見も多く聞かれました。

  • カメラアングル: 迫力あるモーションや動きがあるにも関わらず、カメラが引きすぎているため、臨場感に欠ける場面が多いと指摘されています。せっかく作り込まれたアクションが、観客に十分に伝わらないのは惜しい点です。
  • スカーレットへの依存と唐突なアシスト: 実質的な戦闘員がスカーレット一人に依存しているため、度々ジャッジメントドラグーン(竜)による唐突な落雷アシストが入ったり、多勢に無勢な状況からのあっけない制圧など、「こんなんで勝てるの?」と感じさせる展開が多かったようです。
  • 謎の竜(ジャッジメントドラグーン): 死者の国の上空を飛び回り、時折雷を落とす「竜」は、劇中でその正体が一切語られませんでした。動画レビューでは「死者の国で一定の罪が蓄積すると、この竜がやってきて消される」という推測がされていますが、最後まで謎のままであり、観客の消化不良を招きました。

伝説の「渋谷ミュージカルシーン」の意味とは?

本作で特に話題を呼んだのが、その唐突さで観客を困惑させた「渋谷ミュージカルシーン」です。APVでも流れていましたが、映画本編で目にすると、そのインパクトに驚かされた方も多いのではないでしょうか。

公式が語る「渋谷ミュージカルシーン」の意図

動画レビューでは、このシーンについて公式サイトの記述を引用し、その意図が語られています。

  • ミュージカル要素の採用理由: 前作『竜とそばかすの姫』でミュージカル要素が映画全体を盛り上げた経験から、今回も採用されたとのことです。
  • シーンが持つ意味: 「復讐に取り憑かれている現在のスカーレットとは全く違うスカーレットを表現するため」に、この唐突なミュージカルシーンが挿入されたとされています。

しかし、スカーレットが悪夢を見た後、ひじりが焚き火を囲みながら唐突に現代の流行歌を歌い始め、その歌を聞いたスカーレットの意識が現代渋谷で歌い踊る自分とひじりを上空から見るという「領域展開」とも言える演出は、観客の理解を超えたものでした。特に「愛について教えてよ。愛の全てが知りたい」という歌詞は、多くの観客にとって「むしろこっちが教えてほしい」と感じさせるほどの困惑を招きました。

このミュージカルシーンを境にスカーレットの心境が大きく変化し、ひじりとの関係も進展することから、ストーリー上の転換点であることは理解できるものの、その表現方法には賛否が分かれるところでしょう。

『果てしなきスカーレット』の良い点も再評価

ここまで厳しい意見が多い中でも、作品の良い点もしっかりと存在します。

  • 圧倒的な映像美と演出: 細田守監督作品の真骨頂ともいえる、圧巻の映像表現と美術は健在でした。特に3DCGの活用には、違和感を覚える人もいたものの、作品の世界観への没入感を高める効果があったと評価する声も多く聞かれました。
  • 魅力的な主人公スカーレット: 悲劇のヒロインでありながら、復讐心に燃える芯の強さを持つスカーレットのビジュアルとキャラクター性は好評でした。周りの思想誘導に流されにくい、ある種純粋な彼女の姿に共感した観客もいるでしょう。
  • 序盤のテンポの良さ: スカーレットが死者の国に落ちるまでの序盤の展開は、テンポが良く、物語の導入として非常に分かりやすいと評価されています。物語のプロローグとしては、観客をスムーズに作品世界に引き込むことに成功していました。

これらの点は、批判的な意見を抱いた観客でさえも認めざるを得ない、作品の確かな魅力でした。

『果てしなきスカーレット』は誰に響くのか?

「この映画は教養がないと理解できないし楽しめない」という一部の意見に対しては、動画レビューで明確な反論が述べられています。

「仮にそれが本当だったとしてもですよ。え、それは間違ってると思います。え、なんでかって言うと、え、この規模の、え、上映関数と、え、基本的に大ホールっていうか、人がたくさん入るホールで女映する映画で、そういったその共容がないとか、え、シェイクスピアのそのハムレットを見てないから分からないとかそういう内容だったらそういうマーケティングをするべきじゃないですからね。」

大規模公開される映画である以上、特定の教養や事前知識を前提とするのは、作り手側のエゴに過ぎないという意見です。作品は、より多くの観客に開かれたものであるべきであり、そのメッセージが普遍的に伝わるかどうかが重要だという視点に、多くの人が共感するのではないでしょうか。

物語の結末はここでは詳しく触れませんが、スカーレットがクローディアスとの再会でどのような選択をするのか、その答えはぜひあなたの目で確かめてみてください。そして、この作品があなたに何を問いかけ、何を残すのか、じっくりと考えてみるのも良いでしょう。

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『果てしなきスカーレット』の複雑なテーマや賛否両論を、あなたの目で確かめてみませんか?映像の美しさ、そして議論を呼んだストーリーの真意を、ぜひご自身の目と心で感じ取ってください。

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まとめ:『果てしなきスカーレット』は議論の余地あるが、見る価値あり

『果てしなきスカーレット』は、細田守監督らしい圧倒的な映像美と、練り込まれた世界観の断片は持ち合わせているものの、そのストーリー構成やキャラクター描写において、多くの議論を呼んだ作品でした。テーマの散漫さや、脚本の粗さが指摘される一方で、見る人によっては深く心に響くメッセージを見出す可能性も秘めています。

本作は、一見すると「スカスカ」に感じられるかもしれませんが、その真意を探る旅こそが、この作品の醍醐味なのかもしれません。細部まで議論され尽くした考察を参考にしながら、ぜひU-NEXTで、あなた自身の「果てしなきスカーレット」体験を始めてみてください。きっと、新たな発見があるはずです。

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