劇場公開から5年以上が経った今でも、その人気は衰えることを知りません。国内興行収入は250億円を突破し、その後も新海誠監督作品は社会現象を巻き起こし続けていますね。
そう、今回深掘りしていくのは、私たちを感動の渦に巻き込んだあの名作『君の名は。』です。
瀧と三葉の時空を超えた壮大なラブストーリーは、入れ替わりによって彗星の落下災害を回避し、一度は記憶を失いながらも、ラストでは奇跡的な再会を果たしました。
本当に感動的な結末ですが、実は瀧と三葉が再会した場所には、単なる偶然では片付けられない、深い意味が隠されていたことをご存知でしょうか?
今回は、『君の名は。』のラストシーンに隠された「場所」の秘密を徹底解説・考察していきます。これを読めば、きっともう一度本編を観返したくなるはずですよ!
瀧と三葉、再会の場所「電車」に隠されたメッセージ
まず、瀧と三葉がお互いの存在を強く意識したのが、電車のすれ違いざまでしたよね。車窓越しに目が合い、相手の存在に気づいたあの瞬間。
実は、この電車そのものが非常に重要な意味を持っているんです。それは、この電車が「瀧と三葉が片割れであることを表現している」から。
作品のキーワード「片割れ」
そもそも、入れ替わりによって二人が「二人で一つの関係」になった瀧と三葉は、まさに互いが互いの「片割れ」ですよね。だからこそ、「片割れ」というキーワードは、本作で最も重要な要素の一つと言えるのです。
例えば、作中では三葉の故郷である糸守の方言で「たそがれ時」や「大禍時(おおまがとき)」を意味する「片割れ時(かたわれどき)」という言葉が登場します。これは昼と夜の境目を指し、「この世ならざるものに出会える時間」とされていますよね。クライマックスの隕石落下直前、瀧と三葉が時空を超えて出会えたのも、まさにこの片割れ時のタイミングでした。
他にも、『君の名は。』では様々な場面で「片割れ」が表現されているのにお気づきでしたか?
- 三葉の実家にある組紐を編む部屋の襖は、満月を二つに割ったような「半月同士」のデザイン。
- 瀧が通っていた高校の屋上にあるバスケットコートには、センターサークルを二つに割った「片割れ」が隠されています。
- 作中で何度も登場する月も「片割れ」の一つ。瀧と三葉の入れ替わりが起こっていた時は、電線で二分された満月が描かれることがあり、入れ替わりが起きなくなると基本的に半月が描写されるようになります。
さらに、瀧が着るTシャツや上着には半月のデザインが施されていることがあり、これは三葉という「片割れ」を失ったことを表しているとも言えるでしょう。
このように、『君の名は。』では作中の至る所に半分に引き裂かれた「片割れ」が描写され、瀧と三葉がまさに「片割れ同士」であることを表現しているのです。
再会した「中央総武線」が持つ「境界線」の意味
そして、物語のラストで二人が乗っていた電車も、こうした「片割れ」を表すものになっています。
二人が乗っていたのはJR中央総武線だと考えられます。厳密に言うと、三葉は東行きの総武線、瀧は反対方向の西行きの中央線快速に乗っていたと推測できます。作中の背景を見ると、三葉は千駄ヶ谷駅で降車し、瀧は自宅アパート最寄りの四ツ谷駅から乗車し、新宿駅で降車していることから、これが裏付けられます。
この中央総武線の路線図を見てみると、環状線である山手線の真ん中を割るように走っているのがわかりますよね。つまり、中央総武線は山手線の内側を二分し、上半分と下半分に「片割れ」にさせているのです。
このように、中央総武線沿線は「片割れと片割れが面する境界線」となっており、片割れ同士の瀧と三葉が出会う場所として、最もふさわしいと言えるでしょう。
奇跡の再会「須賀神社」の階段が持つ意味
電車での再会の後、二人が最後の最後に出会ったのが、あの赤い手すりが印象的な階段でした。この階段は、東京都新宿区にある「須賀神社」へと続く階段なのです。
そして、電車と同様に、この階段で二人が再会したのにも、実はちゃんとした理由があるんです。それは、この階段が「あの世とこの世の境界」になっているということ。
「あの世とこの世」の境界線
「あの世とこの世」については、作中でも触れられていましたね。三葉が妹と祖母とともに、口噛み酒を御神体(宮水神社の神体)に奉納しに行く際のことです。御神体の近くには川が流れており、祖母が「この川があの世とこの世の境界だ」と話していました。
実は、神社仏閣というものは神聖な場所ゆえに、日常世界、つまり「現世(うつしよ)」から距離を取っています。そのため、長い階段や川、橋、山道などが境界として設けられている場合が多いのです。考えてみれば、神様が祀られている聖地なわけですから、階段によって人間が住む世界よりも高みに位置し、隔絶されているべきですよね。
だから、神社の階段は、私たちが生活する「この世」と、神といった神聖な存在が祀られる「あの世」を結ぶ場所なのです。
三葉の「読み返り」を表現したラストシーン
今一度『君の名は。』のラストシーンを振り返ってみましょう。三葉は階段の上から降りてきて、瀧は階段の下から登って二人はすれ違いましたよね。
これは、元々隕石被害によって「あの世」にいた三葉が「この世」に降りてきて、瀧は三葉を迎えに行くために「この世」から「あの世」へ登っていった、そんなシチュエーションを表現したシーンになっているのです。
そう、この再会は、まさに三葉の「読み返り」(黄泉の国から現世へ戻ってくること)を表現するために、二人がこの階段で再会したと考えられるのです。
『君の名は。』では、このように「境界」が重要なテーマとなっており、さりげなく境界を強調していたりします。例えば、作中で度々引き戸の開閉をローアングルから映した場面が出てきますが、これも引き戸が「うちと外の境界」になっているからに他なりません。
『君の名は。』は、引き戸や階段を用いることで、境界をそれとなく印象付けているのですね。だから、こうした背景描写を意識しながら視聴することで、新たな発見につながるかもしれません。
知ってた?須賀神社と隕石の意外な繋がり
ちなみに、最後にちょっとした小ネタのご紹介です。須賀神社は、スサノオノミコトという神様を祀った神社で、全国各地に同名の神社が数多く存在します。
そして、福岡県直方市にある須賀神社には、なんと本物の隕石が祀られているんです!西暦861年に神社境内に落下したとする記録が残っており、目撃記録が残っている隕石としては世界最古のものとされています。
この隕石は今も神社内で保管され、5年に一度一般公開されています。そして、『君の名は。』が公開された2016年が、ちょうどその公開年にあたり、当時多くの天文ファンが訪れたそうです。もしかしたら、こうしたエピソードも相まって、瀧と三葉は須賀神社で再会したのかもしれませんね。
ここまで読み進めてくださったあなたは、きっと『君の名は。』の奥深さに、改めて感動しているのではないでしょうか? そして、この感動をもう一度、最高画質でじっくり味わいたくなっているはずです。
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『君の名は。』再視聴で、新たな発見を!
いかがでしたでしょうか? 『君の名は。』のラストシーンには、ただの感動だけでなく、作品のテーマを象徴するような深い意味が込められていたことがお分かりいただけたかと思います。
新海誠監督は、この冬に最新作の『すずめの戸締まり』を公開予定です。どんな作品になっているのか、今から非常に楽しみですよね!
ぜひ、今回解説した考察ポイントを意識しながら『君の名は。』を再視聴し、新たな発見と感動を味わってみてください。そして、その深い余韻に浸りながら、最新作を観に行くのもおすすめです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
