「シュタインズ・ゲート」ファンの皆さん、朗報です!あの名作がハリウッドで実写化されるというニュースが飛び込んできましたね。これを記念して、今回は「シュタインズ・ゲート」の根幹をなす世界線理論と時間移動の謎について、深く掘り下げて考察していきます。
何度見ても複雑に絡み合う時間軸、収束する運命、そしてキャラクターたちの葛藤…。その全てを理解することで、作品はさらに輝きを増します。特に以下の3つの疑問に焦点を当て、その答えを探っていきましょう。
- なぜアルファ世界線では、何度救おうとしてもまゆりが死んでしまうのか?
- Dメールとタイムマシンによる過去改変、その決定的な違いとは?
- 最終的にオカリンがたどり着いた「シュタインズ・ゲート世界線」とは、どのようにして実現されたのか?
この記事を読めば、あなたの「シュタインズ・ゲート」への理解度が格段に深まること間違いなしです!
アルファ世界線における、まゆりの死の収束は避けられないのか?
「シュタインズ・ゲート」序盤の最大の謎、それは主人公・岡部倫太郎(通称オカリン)が、何度時間を巻き戻して試みても、幼馴染の椎名まゆりを救うことができないという衝撃的な事実です。
作中では「アトラクタフィールドの収束」という言葉で説明されますが、なぜまゆりの死はアルファ世界線において、それほどまでに重要な収束点なのでしょうか。その理由は、未来が原因となり、それにつじつまを合わせるように過去が変化するという「シュタインズ・ゲート」独自の時間理論に隠されています。
アルファ世界線では、未来においてCERN(セリエント)によってタイムマシンが開発されることが確定しています。CERNがタイムマシンを完成させるためには、牧瀬紅莉栖の協力が不可欠です。クリスを生存させるためには、彼女を巻き込む記者会見が中止になり、タイムマシンが未来から過去に現れる必要が生じます。つまり、クリス生存のためにタイムマシンが必要となるのです。
では、そのタイムマシンはどこから来たのか? それは皮肉なことに、CERNと対立するオカリンが独自に作り上げたものなのです。CERNのタイムマシン完成には、その対立軸であるオカリンがタイムマシンを作る必要性が生まれます。そして、オカリンがタイムマシンを作ろうと決意する決定的な動機こそが、「まゆりが死んでしまう出来事を、過去に戻ってやり直したい」という強い思いなのです。
したがって、まゆりの死はCERNがタイムマシンを開発する事態に端を発しており、アルファ世界線においては、その未来を維持するために変えることができない「収束」として組み込まれている、と考えることができます。何度やり直してもまゆりを救えなかったのは、この複雑な因果律の中に囚われていたからなのですね。
この収束から抜け出すためには、アルファ世界線そのものから脱却するしか道はありませんでした。
Dメールとタイムマシンの過去改変、その決定的な違いとは?
シュタインズ・ゲートの世界では、時間干渉の手段としてDメールとタイムマシンの2種類が登場します。作中、オカリンが世界線変動を感知できるレベルの変化は、24話を除いてDメールでしか起こっていません。この2つの時間干渉には、決定的な違いがあるのです。
Dメールによる世界線変動:過去が「そうあった」世界線への移動
Dメールは「過去を改変する」というよりは、「過去がそうであった世界線に移動する」という性質を持っています。例えば、ある瞬間にDメールを送り、その直後にDメールを送らなかった世界線に移動したとします。一見矛盾するように思えますが、これは世界が再構成され、もともとその世界線にいたように見えるだけなのです。
つまり、Dメールを送った瞬間にその道具(携帯電話や電子レンジ)が存在していれば、次の瞬間に過去改変によってそれらが「存在しなかったことになった」としても、矛盾は生じません。干渉する瞬間に道具が存在していれば良い、というシンプルな論理です。Dメールは時間そのものを移動するわけではないため、過去への干渉が可能なのです。
タイムマシンによる過去改変:道具の存在パラドックス
一方、タイムマシンで時間そのものを移動して過去を改変しようとする場合は、より厳しい制約が生まれます。
例えば、タイムマシンに乗って1時間前に戻り、そのタイムマシンが作られるのを阻止しようとした場合を考えてみましょう。もし阻止に成功してしまうと、過去に干渉した時点(1時間前)にタイムマシンが存在しないことになり、そもそも過去に戻る行為自体が不可能になります。つまり「タイムマシンが存在しないこと」と「タイムマシンによって過去を改変したこと」が矛盾してしまうのです。
そのため、タイムマシンに乗って過去に移動した以上、そのタイムマシンがその時点に存在しなければ、過去に干渉することすらできません。結果として、何らかの原因でタイムマシンの完成阻止は必ず失敗することになります。
鈴羽がIBN5100を入手できなかったことや、一度目のクリス救出失敗などが、タイムマシンによる「道具の存在パラドックス」によって引き起こされた失敗だと考えられます。要約すると、Dメールは過去の人間がメールに影響されて行動するならば、過去を柔軟に変えることができるのに対し、タイムマシンは自身の完成を否定しない限りにおいてのみ、過去を変えることができるのです。
作中でDメールでの世界線移動が何度も行われているのは、タイムマシンの制約が大きい一方で、Dメールの制約が「受けて依存」という点以外、ほとんどないことが原因です。ただし、Dメールを使ったかどうかはリーディング・シュタイナーがなければ分からない、という点がDメールの決定的な制約でもありますね。
24話でオカリンが実行した「シュタインズ・ゲート世界線」への到達計画
いよいよ物語の核心、24話でオカリンがタイムマシンを使ってどのように世界線を変え、シュタインズ・ゲート世界線へと到達したのかを考察します。
前提として、タイムマシンを使う以上、それが作られるという事実を否定する行動は取れません。つまり、タイムマシンが完成する未来は維持されなければならないのです。このことを踏まえて、オカリンがタイムマシンで行った行動――クリスの救出とルカの差し替え――がどのように可能になったのかを見ていきましょう。
クリス救出の「動機」を維持する
クリスを助けたいという思いは、オカリンがタイムマシンを作る最大の動機です。タイムマシンを使ってこの動機を消すような行動は取れません。しかし、クリスを救うためには、まずオカリンが「世界線の表裏」を経験し、一度クリスの救出に失敗するという経験が必要でした。
このため、オカリンはタイムマシンで過去に戻り、クリスが血だまりに倒れているのを見て一度は救出を諦め、その後にDメールを送ることで「世界線の表裏」を具現化します。クリスを気絶させ、血だまりに寝かせておくことで、この「一度目の失敗」を偽装し、タイムマシンを作る動機を維持したのです。
確かに、「クリスが助かってしまえばタイムマシンを作る必要がなくなるのでは?」という疑問が生まれます。しかし、オカリンは何度もクリス救出に失敗する経験を通じ、「クリスの生死にかかわらず、パラドックスが起こらないようにタイムマシンを自分で作らなければならない」という自覚に至ったのではないでしょうか。
このように意識することで、クリスを救うことがタイムマシンの開発を否定することではなくなります。結果として、クリスが救われたとしてもタイムマシンは完成するので、タイムマシンを使って過去を変えることが可能になるのです。
第三次世界大戦回避(ルカの差し替え)
次に、ルカの差し替えによって第三次世界大戦の引き金を回避する点です。これは一見、タイムマシン開発と関係ないように見えますが、文字起こしでは「未来の57億人には興味はない」というオカリンの言葉が引用されています。これは、第三次世界大戦を止めることが、オカリンがタイムマシンを作る動機とは直接関係ないことを示しています。
つまり、第三次世界大戦の回避は、クリスを救い、収束しない世界線に移動することの「ついで」に過ぎません。オカリンのタイムマシン開発とは無関係な事柄であるため、タイムマシンで過去を改変することが可能だったのです。
これら2つの行動は、タイムマシンの制約と矛盾しない形で実現可能なものでした。2025年のオカリンが未来から送った「あるDメール」によって、世界線は大きく変動し、クリスが死なず、第三次世界大戦も起こらない「シュタインズ・ゲート世界線」へと移動することができたのです。24話の終盤で2010年のオカリンに見えるのは、この種明かしのための演出だったのでしょう。
このように、オカリンは2025年にDメールを送った時点でリーディング・シュタイナーが発動し、2025年のシュタインズ・ゲート世界線へと移動します。そのため、2010年から2025年までのシュタインズ・ゲート世界線における記憶は抜け落ちてしまいます。まゆりとクリスの両方が生き延びられた世界での思い出を持っていないというのは、ここまで苦労したオカリンにとって切ない事実かもしれません。
それでも、彼は望んだ世界を手に入れるという決断をしたのです。
いかがでしたでしょうか?「シュタインズ・ゲート」の奥深い世界線理論と時間移動の謎について、少しは理解が深まったでしょうか。この複雑で深いストーリーを、改めてじっくり味わいたくなりませんでしたか?
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まとめ
今回の考察では、「シュタインズ・ゲート」に登場する時間移動のメカニズム、特に「まゆりの死の収束」と「Dメール、タイムマシンの違い」、そして「シュタインズ・ゲート世界線への到達方法」について深く掘り下げてみました。アトラクタフィールドの収束、因果律、そしてパラドックス回避のためのオカリンの周到な計画。全てが緻密に練り上げられた物語であることが改めて分かります。
岡部倫太郎がたどり着いた世界線は、彼が望んだ「誰もが笑顔でいられる世界」です。その過程には壮絶な苦悩と決断がありましたが、彼が手に入れたものは何物にも代えがたいものでしょう。
ぜひ、この記事をきっかけに、もう一度「シュタインズ・ゲート」の世界に飛び込み、その壮大な物語と、隠された真実を再発見してみてくださいね!
