【薬屋の独り言】アニメED徹底考察!猫猫と壬氏、そして秘めたキャラの心情に迫る深掘り解説!

中毒性のあるストーリー展開で、一度見始めたら止まらないアニメ『薬屋の独り言』。

オープニングに散りばめられた数々の伏線は以前から話題ですが、実はエンディング映像にも、キャラクターたちの秘めた思いや物語の深いテーマが隠されていることをご存知でしょうか?

今回は、『薬屋の独り言』のアニメエンディングを徹底的に深掘り!それぞれの映像に込められた意味や、キャラクターたちの心情を考察していきます。ぜひ最後までご覧ください!

エンディング考察1:1期ED「アイナ・エンド」に咲き誇る花々

アニメ1期のエンディングテーマ、アイナ・エンドの「相言葉」。暗闇の中を主人公・猫猫(マオマオ)がふわふわと飛ぶ映像に、思わず目を奪われた方も多いのではないでしょうか。

猫猫の下を流れる植物のつぼみが次々と開花し、華やかな雰囲気に変わるこのシーン。描かれている花は全部で4種類あります。

  • 赤い花:玉葉妃を象徴する「牡丹」
  • 青い花:梨花妃を象徴する「桔梗」
  • 小さな白い花:里樹妃を象徴する「菱」
  • 紫の花:阿多妃を象徴する「カトレア」

これらは、後宮の高級妃である「四夫人」を象徴していると考えられます。つぼみが開いていく様子は、後宮の事件を通して猫猫が彼女たちを助け、徐々に心を開いていく姿を表しているのでしょう。

そして、猫猫の周囲に舞い散る大量の黄色い花びら。これは、猫猫を象徴する「カタバミ」の花びらだと考えられます。カタバミは、地域によっては「猫足」とも呼ばれ、まさに猫猫の名前の由来とも言える植物。花言葉は「輝く心」です。

暗闇の中で眩しく光るカタバミの花びらは、後宮の陰謀渦巻く世界で、猫猫が真実を照らし出す存在であることを示唆しているのかもしれませんね。

1期エンディングは、猫猫と四夫人たちが、これから深く関わっていく未来を美しく匂わせる映像だったと言えるでしょう。

エンディング考察2:1期2クールED「愛は薬」に込められた壬氏の涙

1期2クール目のエンディングテーマはWacciの「愛は薬」。早朝、鍛錬を終えた壬氏(ジンシ)が剣を携え、夜明けを眺めるシーンが印象的です。

このエンディングは壬氏視点で描かれており、彼が思い浮かべる日常には、必ずと言っていいほど猫猫が登場します。そして何よりも、昇る太陽に照らされながら、壬氏が涙をこぼし目を閉じるシーンは、多くの視聴者の心に残ったのではないでしょうか。

この涙には、主に2つの理由が考えられます。

涙の理由1:仮面を被り続ける苦悩

壬氏の正体が、皇帝の弟である皇弟・月の君であることは、物語を見ている方ならご存知ですよね。しかし、彼はその立場を嫌い、「壬氏」という仮面を被って後宮に入り込みました。後宮をうまく回し、皇子誕生を促すことで、一刻も早く皇弟の地位を生まれてくる皇帝の子に譲り渡したかったのです。

自らの意志とはいえ、高級官僚「壬氏」を演じ続けることは、心身ともに大きな負担だったことでしょう。その疲弊が、涙となって現れたのかもしれません。

涙の理由2:猫猫への抑えきれない思い

そんな疲弊の中で出会ったのが、猫猫です。当初は駒として利用しようと近づいた壬氏ですが、他の女性とは異なり一切なびかない猫猫との交流を通じて、彼は常に演じている「壬氏」ではない、「月の君」としての素の自分を出せるようになっていきます。

アニメでは、壬氏と猫猫が並んで歩くシーンがよく描かれます。身分のはるかに高い壬氏に並んで歩くのは、本来なら無礼に当たるはず。しかし、壬氏は猫猫の立つ位置に合わせて歩いているように見えます。それだけ、壬氏にとって猫猫は、素で接することのできる唯一無二の貴重な存在なのです。

エンディングで猫猫と一緒に美しい太陽を見ているかのようなカット。その時の感動、壬氏としての立場の辛さ、そして猫猫への秘めた思い…これら様々な感情が混ざり合い、朝日を見て自然と涙が溢れてしまったのではないでしょうか。

もしかしたら、昇る朝日は、策略や思惑とは関係なく、純粋に誰かを好きになるという月の君にとって新しい感情が芽生えたことを表現しているのかもしれませんね。

エンディング考察3:2期1クールED「幸せのレシピ」に秘められた壬氏の切ない思い

2期1クールエンディングテーマは、平台の「幸せのレシピ」。こちらも引き続き壬氏視点のエンディングで、彼が室で伏せながら猫猫との様々な思い出を浮かべている様子が描かれています。

この時の壬氏の表情はとても切なく、そして、このエンディングではテーマソングの歌詞が非常に重要な意味を持ちます。

猫猫を気にかけ、ちょっかいをかけていた壬氏ですが、複雑な立場であるために自分の正体をなかなか告げられずにいました。その気持ちは、周囲の者にはバレバレで、冷やかされたり、関係の進展を促されたりします。

意を決して壬氏が猫猫に「月の君」であることを伝えようとしますが、面倒の気配を察知して身をかわす猫猫の性分と、以前約束した報酬(黄色い金)の邪魔もあって、うまく伝えられないまま流されてしまいます。

壬氏が切ない表情をしているのは、そうした自分の思いが猫猫に伝わらないことへのもどかしさの表れでしょう。思いが伝わらないのは、猫猫の察する能力の高さもありますが、二人の「立場」が深く関係しています。

エンディングのクライマックスには、皇弟・月の君としての壬氏、そして変装した殿方としての壬氏が登場します。続くシーンでは、後宮で下女として働く平民の猫猫と、貴族の令嬢に変装した猫猫が描かれます。

ここで重なる歌詞が「僕が僕でなければ君が君でなければ」。まさに、壬氏と猫猫の身分の差を表現している場面だと考えられます。

猫猫自身も「平民の命は吹けば消えるもの」と常に考えており、壬氏の正体を知らずとも、彼が貴族であることに対し一線を引いているのが作中から伺えます。この国のトップクラスの貴族である壬氏と、平民の猫猫では、あまりにも遠い身分。

それゆえに、壬氏が自分のことを伝えるのをためらってしまう気持ちも理解できます。正体や気持ちを伝えるだけなら簡単かもしれません。しかし、伝えたがために今まで通りに接することができなくなったり、皇帝という立場から猫猫の人生の自由を奪ってしまう可能性もありました。

もしも壬氏が皇帝ではなく単なる平民であったら…もしも猫猫が平民ではなくどこかの貴族の令嬢だったら…今ほど壬氏が伝えることに思い悩むことはなかったかもしれません。これも全て、壬氏が猫猫を一人の人間として尊重しているからなのです。

この国最上位の貴族らしからぬ優しさと臆病さを持った月の君。彼の切なく抱いた思いは、いつかちゃんと猫猫に伝えることができる日が来るのでしょうか?

この切ない感情、アニメで見届けたくなりましたよね?

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エンディング考察4:2期2クールED「思いのたけ」に潜む違和感

2期2クール目のエンディングテーマは、緑仙の「思いのたけ」。1期2クールエンディングの壬氏と同じように、伏せた猫猫のカットから始まります。これを見たファンの中には、「今度は猫猫から壬氏へのお気持ちアンサーエンディングでは?」と期待した方もいたかもしれませんね。

しかし残念ながら、これは壬氏へのお気持ち表明ではなく、猫猫、小蘭(シャオラン)、思水(シーズイ)の仲良し3人娘がメインとなっていました。

後宮内を一人で歩いていた猫猫が、最初に小蘭、次に思水と、次々に友人と合流し一緒に歩くようになる微笑ましい映像。猫猫の記憶の中で3人の中の良さが表現されて終わるのかと思いきや、ここで一点、違和感を覚えるシーンがありました。

それは、エンディング終盤、3人が並び立ち正面を向いている場面です。猫猫と小蘭が顔を見合わせて微笑み、続いて思水も微笑み、その思水に小蘭と猫猫が顔を向けてまた微笑み合う…一見、唯一無二の友人たちと感じさせる、とても微笑ましい場面です。

ですが、猫猫と小蘭の間には若干の空間があり、そこには目に見えない壁や一線が存在しているように見えませんか?

その理由は、思水の正体が羅漢(ラカン)の娘・羅漢の羅一族の羅漢の娘であり、羅漢の目的のために後宮に上級妃として潜り込んでいた「羅漢の娘」であることが判明した後で、より顕著になります。

羅漢の娘は、最初から母の復讐計画のために後宮に潜入していました。彼女の思惑は、たとえ自分や腐敗しきった一族が滅びる結果になったとしても、この国から悪を消し去ること。あまりに重すぎる宿命を背負っていたのです。

情報収集のために下女・思水として出歩いていたわずかな時間だけは、その重い役割を脱ぎ捨てて、天真爛漫な年頃の少女らしさを出せたのかもしれません。

エンディングの考察に戻ると、思水は猫猫や小蘭とは後宮にいる目的や意味が全く違うため、3人で並び立つシーンでも、一人だけ一線を引いた位置にいたと考えられます。

この場所でできた貴重な同年代の友人たちの楽しそうな様子に、思水は微笑みを向け、猫猫と小蘭からも微笑みを向けられます。しかし、思水は二人に近づくことはなく、その場所から動くことはありません。

様々なものに囚われた思水は、その場から動くことができず、どこか寂しさと、遠ざかる未来を予感させるものとなっている。それが、このシーンに私たちが違和感を感じた原因のように思えます。『薬屋の独り言』2期のクライマックスを迎えた後でこのエンディングを見たら、より胸に迫るものがありそうですね。

まとめ

ここまで、『薬屋の独り言』のアニメエンディング映像について考察してきました。

オープニングほど大量の伏線が散りばめられているわけではありませんが、こうして深掘りしてみると、約1分30秒という短い時間の中に、猫猫や壬氏たちキャラクターの深い心情や、今後の展開を示唆するヒントがギュッと詰め込まれていることが分かりますね。

アニメのエンディングを考察することで、より一層『薬屋の独り言』の世界に感情移入できるきっかけになったのではないでしょうか?

『薬屋の独り言』は、一度観た方もそうでない方も、何度でも楽しめる魅力が詰まった作品です。この記事を読んで、もう一度アニメを見返したくなった方も多いのではないでしょうか。ぜひ、物語の細部までじっくりと味わってみてくださいね。

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