アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の魅力といえば、個性豊かな魔法少女たちの活躍だけではありません。
彼女たちの裏に潜む、魔女たちの奥深い存在もまた、作品を語る上で欠かせない要素です。魔女たちはただの敵ではなく、かつては希望に輝く魔法少女だったという、悲しくも残酷な運命を背負っています。
この記事では、アニメ本編に登場する主要な魔女たちに焦点を当て、その正体や隠された裏設定、そしてファンの間で語り継がれる深すぎる考察を徹底解説していきます。
なぜ彼女たちは魔女になったのか、その悲劇の背景には何があるのか……この記事を読めば、『まどマギ』の世界観がもっと深く、鮮やかに見えてくるかもしれません。
【警告】この記事には『魔法少女まどか☆マギカ』本編および関連作品(『マギアレコード』等)の重大なネタバレが含まれています。作品未視聴の方や、ネタバレを避けたい方はご注意ください。
本編をもう一度見返したい方、あるいはこれから『まどマギ』の世界に触れたい方は、後ほどご紹介するVODサービス「U-NEXT」で、アニメ全話をじっくりと視聴できます。ぜひこの記事を読み終えた後、あなたの目で物語の真実を確かめてみてください。
まどマギの世界を彩る魔女たち:その奥深い悲劇の物語
『魔法少女まどか☆マギカ』の世界では、少女が抱いた「願い」が叶えられ魔法少女になりますが、その「願い」の代償として「絶望」が溜まり、やがて「魔女」へと変貌するという残酷な真実が描かれます。
魔女たちは、生前の少女たちの思いや性質を色濃く反映しており、その結界(領域)や使い魔たちもまた、彼女たちの絶望や過去を象徴しているのです。
ここからは、そんな奥深い魔女たちの物語に迫っていきましょう。
【ネタバレあり】本編を彩る主要魔女たちの裏設定と考察
8年越しの伏線回収!?犬の魔女「エリーザ」と「ショウさん」の衝撃の繋がり
まず最初に紹介するのは「犬の魔女」です。
本編では、第8話で彼女の使い魔が登場するのみで、魔女本体は姿を見せませんでした。しかし、その裏には本編ファンをも唸らせる驚くべき裏設定と伏線回収が隠されています。
- 登場シーン: アニメ本編第8話にて、その使い魔が登場。
- 見た目の特徴: 設定資料によると、炎のように動くアフロヘアーに無数のリボンをくっつけた犬の姿をしています。普段は豊かな髪で顔が隠れていますが、その下には狼のように恐ろしい顔が隠されており、尻尾の先端には小さい人間がくっついています。まるで魔女に振り回されているかのような姿は、悲哀を感じさせますね。
この犬の魔女の正体は、実は本編ではなく、後に配信された外伝ゲーム『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』のイベントストーリーで明かされました。
裏設定:犬の魔女「エリーザ」の正体は魔法少女「イッツミーヌイ」
彼女はホストに貢いでいた魔法少女でしたが、そのホストからは「金づる」としか見られていませんでした。イッツミーヌイがホストを本気で愛していたにもかかわらず、ホストは彼女のことを何とも思っていなかったのです。
さらに悲劇は続きます。そのホストは、同じくマギアレコードに登場する誘惑の魔法少女「ユウ」に目をつけられ、命を狙われます。イッツミーヌイはホストを守るべくユウと戦いますが、歴戦の魔法少女であるユウには敵わず敗北。誰かを守るために戦ったのに、守ろうとした相手は悪人であり、自身も敗れてしまうという絶望から、彼女は犬の魔女へと魔女化してしまったのです。
愛した人に利用され、挙げ句の果てに絶望して魔女となる。魔法少女の過酷な運命を象徴するような物語ですね。
そして、ここからがファンの間で熱く考察される「8年越しの伏線回収」です。
本編で、美樹さやかが魔女化する少し前の電車の中で、女性の扱い方について会話している2人のホストが登場します。そのうちの一人が「ショウさん」と呼ばれていました。特に、彼らの会話の中では「犬」というワードが多く使われていたのです。
このことから、マギアレコードで登場したイッツミーヌイの存在、そして彼女が魔女化した「犬の魔女」は、本編に登場した「ショウさん」がヌイの貢いでいたホストであり、この会話こそが8年越しに回収された伏線ではないかとファンの間で考察されているのです。
確かにそう聞くと信じざるを得ない繋がりですよね。さすが『まどマギ』、細部まで作り込まれた世界観には驚かされます。今後もふとしたところで本編の伏線が回収されるかもしれないので、マギアレコードの動向からも目が離せませんね。
あなたはこの伏線について、どう思いますか?
首の行方はスカートの中!?委員長の魔女「ヘンリエッタ」が背負う傍観の絶望
次に紹介するのは「委員長の魔女」です。
この魔女は、本編第10話、暁美ほむらが1周目の時間軸で魔法少女になって初めて倒した魔女として登場しました。ストーリーに直接大きく関わるわけではありませんが、ほむらにとっては大きな一歩となった魔女です。
- 登場シーン: アニメ本編第10話、ほむらの過去の回想に登場。
- 見た目の特徴: 首がないことで有名です。その他は普通の女子高生の見た目と大差ありませんが、頭だけがないそのインパクトは、『まどマギ』ファンなら誰もが覚えているでしょう。
さて、この委員長の魔女にも、様々な裏設定が隠されています。特に衝撃的なのが、彼女の「首」の行方です。設定資料集にしか残っていない情報なので、ご存知ない方もいるかもしれません。
裏設定:委員長の魔女「ヘンリエッタ」の首はスカートの中
設定資料集の委員長の魔女のページには、スカートの部分に矢印が引かれ「頭こっち」と記載されているのです。つまり、委員長の魔女の頭はスカートの中にあることが、ほぼ公式の情報として確定しているのです。
恐ろしすぎますよね……。視聴者側に見えなくて本当に良かったと思うと同時に、なぜそのような設定なのか、その理由が気になりませんか?
実は、彼女の首がそこにある理由や、その性質については、いくつかの公式情報から推測することができます。
- 公式本の記載: 「魔女も魔法も関係ない。見なかったことにする。私は学園生活をエンジョイしたいだけ」
- 魔女図鑑の記載: 「結界内の空に自分だけの学園を作って学生たちと変わらぬ日常生活を繰り返している」
- 魔女の性質: 傍観
これらの情報から推測できる委員長の魔女の生前の姿は、地味で真面目なことだけが取り柄だった普通の少女。ある日、魔女と魔法少女の存在を知ってしまい、願い事を叶えてもらえるという点に惹かれ、魔法少女になることを決意しました。
しかし、魔法少女の世界は彼女が思っていたよりも遥かに厳しいものでした。いつしか、彼女は元の平穏な生活に戻りたいと願うようになり、その絶望が少しずつ溜まっていった結果、魔女へと変貌します。
マギアレコードの説明文にも「魔女自ら手を下すことはほとんどない」と記載されており、彼女はかつてと変わらない日常を、自身が操る手下たちと共に淡々と繰り返しているのです。
このことから、彼女の頭の位置の真実、それは「周りに顔を見せないため」ではなく、「自分が周りの様子を見たくないから」だと推測できます。
なるほど、確かに納得がいく考察です。また、委員長の魔女の結界が、『まどマギ』らしい独特な画風ではなく、他のアニメと大差ないセル画風になっているのも、彼女が「普通の存在」であることを暗に示しているのかもしれませんね。
最強の魔女は「慈悲」の使徒?まどかの魔女「救済の魔女」に秘められた因果律の真実
続いて紹介するのは「救済の魔女」です。
この魔女も本編に登場はしていますが、本当に一瞬だけその姿が明かされたのみで、詳細な能力や強さに関しては作中での描写はほとんどありません。しかし、その圧倒的な存在感と裏設定から、誰もがその強さを知っている魔女と言えるでしょう。
- 登場シーン: アニメ本編、ほむらの過去の回想に一瞬だけ登場。
- 正体: 結論から言うと、この魔女は鹿目まどかの魔女化した姿です。ほむらの回想でのみ登場し、その衝撃的な姿や規格外の大きさから、キュゥべえも「最悪の魔女ワルプルギスの夜をも凌駕する」「地球の生物を10日ほどで滅ぼせる」と語るほどの圧倒的な力を持っています。
心優しいまどかが魔女になったらこんなにも強くなる……そして魔女は強ければ強いほど呪いを振りまく。あまりにも残酷すぎる運命ですよね。ですが、この強さにももちろん理由があります。ここからは考察が少し多くなるので、じっくりお付き合いください。
まず、救済の魔女の基本情報をおさらいしましょう。
- 性質: 慈悲
- 力: この星のすべての生命を強制的に吸い上げ、彼女が作った新しい天国へと導いていく。
- 倒し方: この魔女を倒すには、この世からすべての不幸を消す必要がある。
全ての生命を強制的に吸い上げるだなんて、倒し方もほぼ不可能な内容。まさに無敵と言えるほどの力です。なぜまどかの魔女は、これほどまでに強大な力を持つのでしょうか?
さて、少し難しい話をしますが、あなたは「因果律」という言葉に聞き覚えや理解はありますでしょうか?
簡単に説明すると、私たちの行動や選択が未来に与える影響や、時間軸上の繋がりを表すものです。
例えば、ここに赤と青のペンがあったとします。私があなたにどちらか一つをあげると言ったとき、あなたが赤のペンを選んだとします。この世界の時間軸では、あなたは赤を選びました。しかし、もしあなたが時間を巻き戻して青のペンを選んだとしたらどうなるでしょう?
時間を巻き戻しただけなので、赤のペンを選んだ世界線が壊れるわけではなく、それとは別に青のペンを選んだ世界も生まれて、世界が二つ同時に存在するようになる……。まさに、ほむらが繰り返した時間遡行と同じ原理です。
そして、この時間遡行という行為は、ほむらがまどかを救うために何度も繰り返した行動。つまり、その回数分だけ世界は生まれ続けているのです。そして、その分、膨大な「因果律」が鹿目まどかに集まっていくことになります。
| 要素 | 説明 |
|---|---|
| ほむらの時間遡行 | まどかを救うため、過去を何度もやり直す |
| 世界線の分岐 | 時間遡行のたびに新たな平行世界が生まれる |
| 因果律の集積 | 生まれた全ての「まどか」の運命が、特定のまどかに集中する |
| まどかの力の増大 | 集積された因果律が、まどかの潜在的な魔法力を途方もなく高める |
本編最終回で登場した「アルティメットまどか」。彼女には過去と未来、そして全ての時間だけでなく、全ての世界線にも干渉できる能力があるとされています(これはマギアレコードでの設定の一つでもあります)。
そして、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』の終盤での出来事ですが、この世界ではまどかは一時的に「円環の理」ではなくなりましたが、しかし「円環の理」に戻る寸前まで行きました。これはつまり、まどかは無意識のうちに、宇宙の概念と化した「円環の理」の能力の一端を使って、他の世界線と干渉しあっていたと推測できるのです。
キュゥべえがほむらに言っていた「ほむらが時間をやり直すほど、まどかと彼女の魔女が強くなる」という話は、まどかが他の世界線のまどかと無意識に共鳴していて、それで強くなっていたということなのですね。魔法少女の力は祈りの力ですから、お互いに祈りの力が干渉しあっていたのでしょう。
さて、話を救済の魔女に戻します。この魔女が生まれた世界線では、まどかの願い事は、オープニングにも登場する黒猫のエイミーを助けることでした。
しかし、猫を助ける願いで魔法少女になったにしては、「慈悲」を性質に持ち、全ての生命を天国へ導く「救済の魔女」になるのは少し不自然ではありませんか?
ここで、もう一度救済の魔女の力を振り返ってみましょう。その性質は「慈悲」、全ての生命を強制的に吸い上げ、彼女が作った天国に連れて行く。この全ての性質が、「円環の理」と酷似しているのです。
言われてみれば確かに円環の理にそっくりですよね。私の考察では、彼女が救済の魔女として顕現した理由は、宇宙の一部と化した円環の理の力を無意識のうちに受け取っていたまどかが、その力を呪いに転換したからではないかと考えています。
そんな裏設定があったなんて知らなかった、という方も多いのではないでしょうか。これはあくまで個人的な考察の域を出ない話ではありますが、作中の設定や展開と照らし合わせると、かなり信憑性の高い内容になっていると思います。
「誰でもない魔女」絶望の魔女:すべての魔法少女の呪いが集う場所
最後に紹介するのは、アニメ本編最終回に登場したとてつもなく大きい魔女、「絶望の魔女」です。
- 登場シーン: アニメ本編最終回、鹿目まどかの願いによって生まれた。
- 正体: 実はこの魔女、まどかの魔女ではありません。公式設定では「誰でもない魔女」として描かれています。
「誰でもない魔女」とはどういうことでしょう?
公式設定:絶望の魔女は「力尽きたすべての魔法少女と叶うことのなかった全ての希望の代弁者」
つまり、今までの魔法少女すべての呪いが一度に集まった、集合体のような存在なのです。その性質上、魔法少女がこの世に存在する限り、その呪いを集めてどんどんと膨らんでいくとされています。設定案の中には「空気人形」という言葉も使われていたほどです。
風船のようにどんどん膨らんでいく呪いの集合体。キュゥべえがこの魔女について言及したシーンでは、この魔女のことを「宇宙を作り出すほどの願いが生んだ、宇宙を滅ぼしうるの呪い」と表現しています。
『まどマギ』の大原則として「祈りは同じ量の呪いを生む」「奇跡ってのはただじゃない」という杏子の言葉があったように、まどかは願いを叶えることで世界そのものを作り替え、魔女という存在をこの世から抹消することにしました。その願いの代償として生まれたのが、この絶望の魔女なのです。
まどかは自分の願いで魔法少女を助けたかったのに、彼女の産んだ呪いが世界を滅ぼすことになったとしたら、きっと彼女は悲しむでしょう。まさに、まどかの望んだ結末の真逆を行く存在と言えます。
それから、先ほどの救済の魔女と同じように、この絶望の魔女も「円環の理」と共通する部分があります。
例えば、この魔女は名前が判明していない時には「宇宙魔女」「まどかせい」などとファンから呼ばれていました。そして実際、その名前に反しない演出はありました。まるで黒い太陽のような見た目をした絶望の魔女は、宇宙に轟く彗星のように星空を駆け巡っていたのです。そして円環の理がいる世界も同じように、宇宙の中にアルティメットまどかが存在する、そんな世界観になっています。
これは、先ほどの救済の魔女のくだりで説明したように、他の世界線のまどかたちが干渉することで、絶望の魔女にも円環の理に近い力が生まれたと考えられます。
また、さっきも説明した「祈りと同じ量の呪いを生む」というバランス。円環の理という「祈り」を実現するためには、「呪い」にも円環の理と同じ力がなくてはなりません。
その証拠に、円環の理は汚れを溜め込んだ魔法少女を円環の理として回収し、一つの概念になります。対して絶望の魔女は「空気人形」と称されるように、同じく魔法少女の呪いを溜め込んで巨大化するのです。
まどかから生まれた救済の魔女も、誰でもない絶望の魔女も、結局は円環の理から生まれたもの、あるいは円環の理の概念と密接に結びついた存在だったということになります。
この深すぎる考察には、きっとあなたも納得したのではないでしょうか。ちなみに、続編『[新編] 叛逆の物語』で登場した悪魔ほむらも、円環の理と同様に世界を作り直しましたが、正直なところ悪魔ほむらはイレギュラーすぎて、もはや考察の余地がないレベルの存在かもしれませんね。
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『魔法少女まどか☆マギカ』の世界を深く知れば知るほど、もう一度本編を見返したくなるものです。
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まとめ:魔女たちが語る『まどマギ』の普遍的なテーマ
『魔法少女まどか☆マギカ』に登場する魔女たちは、単なる敵役ではなく、魔法少女たちがたどるかもしれない悲しい末路を映し出す鏡のような存在です。
犬の魔女「エリーザ」の悲劇的な恋、委員長の魔女「ヘンリエッタ」が望んだ平凡な日常、そして鹿目まどかの「救済の魔女」や「絶望の魔女」に隠された因果律と円環の理の真実。それぞれの魔女の背景には、私たちの心に深く響く普遍的なテーマが隠されています。
希望と絶望、光と闇、そして少女たちの純粋な願いが時に残酷な結末へと導かれる物語は、観るたびに新たな発見と感動を与えてくれるでしょう。
この記事を通じて、あなたが『まどマギ』の世界をより深く、多角的に楽しむきっかけとなれば幸いです。ぜひ、U-NEXTで作品を見返し、あなたなりの考察を深めてみてください。
