「魔法少女まどか☆マギカ」は、ただのアニメではありません。視聴者を深淵な物語の渦へと引きずり込み、何度観ても新たな発見がある、まさに「考察の宝庫」です。
多くのファンがその緻密な世界観に魅了され、未だに様々な考察が飛び交っています。あなたは、その全ての伏線や隠された意味に気づいていましたか?
この記事では、TVアニメから劇場版「[新編]叛逆の物語」まで、作中に散りばめられた驚くべき伏線回収の数々を徹底解説します。さらに、最新作「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ ワルプルギスの回転」のPVに隠された謎まで深掘りし、あなたのまどマギ愛をさらに深掘りする内容となっています。それでは、この深遠なる魔法少女の世界へ、一緒に旅立ちましょう!
【既回収伏線】鳥肌が止まらない!作中に隠された天才的な仕掛け
「まどマギ」の魅力の一つは、初見では気づかないような細部にまで張り巡らされた伏線の数々です。物語の衝撃をさらに深くする、回収済みの伏線の一部をご紹介します。
さやかちゃんの魔女のグリーフシード
まどかとほむらがワルプルギスの夜の後に魔女化しそうになった時、まどかが取り出した最後のグリーフシードが、実はさやかちゃんの形見だったという考察をご存じでしょうか?
これは公式でも発表された事実ですが、驚くべきことに、10年以上も前の考察スレではすでにこの仮説が存在していました。なぜ当時のファンはそこにたどり着けたのでしょうか?
前提として、ソウルジェムの形が魔法少女ごとに違うように、グリーフシードの形もそれぞれの魔女で異なります。そして、魔法少女が魔女になるとき、ソウルジェムの特徴がグリーフシードに引き継がれるのです。
まどかがほむらに使ったグリーフシードと、さやかが魔女になった瞬間に映ったグリーフシードには、以下の3つの類似点がありました。
- **グリーフシード頂点側の形状:** 中央に切れ目が入っており、さやかのソウルジェムと同じ特性が見られます。
- **グリーフシード側面:** バラ園の魔女のグリーフシードとは全く異なる楽譜のような模様。
- **左側のマーク:** 視力検査のような特徴的な形状。
これらの点から、まどかが隠し持っていたグリーフシードがさやかちゃんのものであったと考察されていたのです。ドイツ語の魔女文字といい、本当に細部まで作り込まれていますね。
お菓子の魔女(ベベ)の本体は3話に登場していた!?
劇場版「反逆の物語」で活躍したお菓子の魔女こと「ベベ」は、TVアニメ3話でマミさんを「マミった」ことで有名になりました。しかし、このシーンには、ベベの本体がどこにいたのかという不可解な点があります。
3話のお菓子の魔女戦を振り返ると、魔女が椅子に座る描写で、最初は対面の席に誰もいませんでした。しかし、その直後ちゃっかり人形が追加されており、マミはその人形には触れずに魔女を攻撃しています。その後、お菓子の魔女は第二形態になりますが、なぜ無限に増殖できたはずの第二形態が倒されたのか説明がありません。
ここで提唱されるのが、「ほむらが第二形態と戦いながら、最初の椅子に座っていた対面の人形を踏みつけていた」という説です。つまり、あの人形こそがベベの本体であり、ほむらがすでに倒していたのではないかという考察です。これはあくまで説ですが、非常に面白いと思いませんか?
3話はキュゥべえの計画だった?恐るべき暗躍
さらに3話には、キュゥべえが物語の黒幕として暗躍していたという考察も存在します。
物語は、病院の壁面にグリーフシードが刺さっているところから始まります。なぜ病院の壁にグリーフシードが?そして、その場にいたまどか、さやか、キュゥべえの中で、すでに穢れを吸い尽くしたグリーフシードを持っていたのはキュゥべえしかいません。
魔法少女から魔女になる時も、使い魔が魔女になる時も、必ず魔女が先に存在し、その後グリーフシードが生まれます。しかし、このシーンではグリーフシードが先なのです。これはキュゥべえがグリーフシードに干渉できる証拠であり、この出来事そのものが彼の仕組んだ計画だったという説です。
その後、まどかが魔法少女になる決意をしたタイミングで魔女が孵化します。あまりにもタイミングが良すぎますよね。キュゥべえには誤算もあった(マミさんがまみってしまう)ものの、それすらもまどかを魔法少女にするための「プランA」と「プランB」のうちの一つだったという恐ろしい考察です。キュゥべえが二人を急かすシーンで笑っていることからも、この説の信憑性が高まります。
マミさんの首が落ちる伏線は初めから存在した?
3話の衝撃的なシーンといえば、マミさんの首が落ちる場面です。実はこのシーンにも、初めから伏線が張られていました。2つあるうちの1つはテレビ版でしか見られないものです。
- **一瞬映る注意書きと人形:** 「CAUTION(気をつけろ)」の文字と共に、首がない人形が映ります。この人形の服の色は「黄・青・赤」で、それぞれマミさん(黄)、さやかちゃん(青)、杏子ちゃん(赤)を暗示しています。首がないのは「首がなくなること」への注意、さやかちゃんの人形のおへそ部分が爆発しているのはソウルジェムの爆発(魔女化)、杏子ちゃんの人形に付いている青い水玉はさやかちゃんと共倒れになることを暗示していると考察されています。
- **通路の人形:** 通路に吊るされた人形も首が切られており、これも黄・青・赤の3色しか存在していません。劇場版では、これらの人形が12体奥まで描かれており、全てがこの3色で構成されていることが確認できます。これも3人の魔法少女の退場を暗示する伏線だと考えられています。
シャフトの作り込みには驚かされますね。
さやかのおへそのソウルジェムが濁っていく
第3話で示唆されたさやかちゃんのソウルジェムの爆発は、その後の影の魔女戦で見事に回収されています。
影の魔女戦で治癒の力を使って魔女を倒したさやかちゃんのソウルジェムに注目してください。最初は光り輝いていたソウルジェムが、痛覚を遮断した後半戦では光を失っています。これはおへそのソウルジェムが濁っていく描写であり、ひいては3話の伏線を見事に回収しているのです。伏線を知っていると、より深く物語を味わえますね。
杏子とさやかの会話シーンの背景に隠された伏線
第7話、杏子とさやかの会話シーンの背景にあるステンドグラスに注目してください。剣を持った天使がさやかから出てきて、杏子を指し示しているように見えます。これは、後にさやかが杏子を殺めるという展開の伏線になっていると考察されています。
また、このシーンには、紙袋を挟んで杏子がさやかに「盗品かもしれないものはもらえない」と言われた後、杏子が紙袋の中身を指摘しているという表現も含まれているとも考察できます。さらに、剣を持つ天使は四大天使の一人ミカエルを連想させます。ミカエルは「正義の天使」とされており、正義の味方を自称していたさやかが、かつて神を信じ正義の味方になろうとしていた杏子を断罪する構図は、非常に皮肉が効いています。
杏子のお菓子を渡す描写に込められた意味
第9話でさやかに「盗んだものはもらえない」と言われた後、杏子のお菓子が安い駄菓子になっていたのは、自分の買える範囲のお菓子を買ったという杏子の健気さを表しています。
そして、杏子がお菓子を渡す描写には、渡す相手との今後の関係性が示唆されているという考察があります。
- **ほむらにポッキー:** 空とほむらに差し出しており、協力関係にあることを示唆しています。後にワルプルギスの夜についての会議で杏子は「二人でなら勝てるかもな」と言いますが、ほむらは助けを求めていないことから、杏子の一方的な思いであることが示唆されます。
- **さやかにリンゴ:** リンゴを叩き落とされており、敵対関係を暗示しています。実際に二人はこの後戦うことになります。
- **まどかにうまい棒:** まどかが受け取っており、まるでバトンを渡すかのようです。原作者も「物語の中盤までさやかと杏子の物語だった」と語るように、作品がまどかへとバトンタッチされるという意味が込められていたのではないかと考えられています。この後、杏子は物語から姿を消します。
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【未回収伏線】新作映画「ワルプルギスの回転」で回収される可能性も!?
「まどマギ」には、まだ回収されていない伏線も存在します。特に、新作映画「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ ワルプルギスの回転」で回収される可能性が高いとされている5つの未回収伏線をご紹介します。
1. ワルプルギスの夜の本名はいまだ不明?
ワルプルギスの夜は通称であり、本名はいまだ不明とされています。公式からの言及としては、「もともと一人の魔女で、後に他の魔女の波動を集めることで現在の姿となった」「元々は演劇の魔女という設定だった」「ほむらの魔女ではない」という3点があります。
魔女の名前は、元の魔法少女から影響を受けていることが多いです。例えば、お菓子の魔女(渚ちゃん)は母親の好物であるチーズケーキ、人魚の魔女(さやかちゃん)は童話「人魚姫」が由来とされています。この前提に立つと、ワルプルギスの夜も元の魔法少女から影響を受けている可能性が高いことになります。
ここで提唱されるのが、「ワルプルギスの夜はほむらの願いによって生み出された魔女である」という「ワルプルギスの夜=ほむら中核説」です。ほむらの願いは「まどかとの出会いをやり直すこと」であり、まどかを守るためにはまどかを脅かす敵が必要となります。その役割を果たすのが、まさしく「舞台装置の魔女」と呼ばれるワルプルギスの夜なのです。
この説が正しければ、ワルプルギスの夜に名前がないのも納得できます。なぜなら、ほむらの願いによって生まれた存在であれば、元になった魔法少女がいないため、魔女に本名が存在しないからです。
2. 歴史の中で語り継がれる謎の魔女
魔女図鑑には「歴史の中で語り継がれる謎の魔女」とありますが、アニメ版ではそのような描写は一切ありません。新作映画でこの点が回収されると予想されています。
魔女の能力も元の魔法少女に影響を受けるという考察があります。ほむらの時間操作能力(時間停止・時間遡行)が、ワルプルギスの夜にも引き継がれている可能性が高いです。もしワルプルギスの夜が時間遡行能力を持っているならば、歴史の様々な時代に現れ、語り継がれる存在となったとしても不思議ではありません。
3. 本気を出したら文明をひっくり返す?ワルプルギスの夜の真の力
魔女図鑑には「普段逆さ位置にある人形が上部へ来た時 暴風のごとき速度で飛行し瞬く間に地表の文明をひっくり返してしまう」とありますが、アニメでこの描写はありませんでした。ほむらが国家予算クラスの兵器を叩き込んでも、ワルプルギスの夜は本気すら出していません。新作映画でその真の力が描かれることに期待が高まります。
ワルプルギスの夜は「舞台装置の魔女」であり、本体は歯車です。ひっくり返ると歯車が舞台、スカートが幕、使い魔が舞台役者の役割を果たすと考察されています。ここで思い出したいのが、ワルプルギスの夜が元々「演劇の魔女」という設定だったことです。この舞台で踊っている「演者」こそが、ほむら自身なのではないかという考察があります。まどかを救うために自作自演を繰り返すほむらは、まさに「回り続ける愚者の象徴」です。
4. 「反逆の物語」ラストシーンのまどかとほむらの会話
「反逆の物語」ラストのまどかとほむらの会話「要まどか あなたはこの世界が尊いと思う? 欲望よりも秩序を大切にしてる?」のシーンは、新作映画に深く絡んでくると予想されています。
このシーンは、アニメ版1話でほむらがまどかに「今とは違う自分になろうだなんて絶対に思わないことね。さもなければ全てをことにになる」と忠告するシーンと対比になっています。そして、その忠告が現実となり、まどかはアルティメットまどかとなり、家族や友達から忘れられ全てを失いました。
この対比から、ラストシーンの会話にも重要な意味が隠されていると考察できます。欲望と秩序という言葉から、ほむらが「欲望」、まどかが「秩序」を象徴していると考えることができます。しかし、まどマギは単純な構造ではありません。「自分勝手にルールを破るのが悪いこと」とまどかが言いますが、最初に円環の理を作ったのはまどか自身です。そして、円環の理に導かれた魔法少女たちが本当に幸せなのか、それはむしろ「ディストピア」ではないのか?それを破壊するのがほむらなのではないか?という深読みもできます。
5. まどかのリボン
「反逆の物語」のラストシーンで、まどかがほむらにリボンを返しています。アニメ版でも円環の理になる前に、まどかがほむらにリボンを渡すシーンがありました。新作でも、何らかの形でまどかがほむらにリボンを渡すシーンが描かれるのではないでしょうか?
ほむらの最強固有魔法「時間操作」のすべてを徹底解説
「まどマギ」の中でも、特に強大な力を持つほむらの固有魔法「時間操作」。その能力の種類、制約、弱点、そして隠された裏設定まで、徹底的に解説します。
時間停止
文字通り世界の時間を停止させる魔法です。その有効時間は不明ながら、ヤクザの事務所から重火器を持ち出したり、軍艦からトマホークミサイルを引っぺがしてきたりするほどの時間停止が可能であると推定されており、まさに最強の時間停止キャラと言えます。発動条件は、ほむらの盾を傾けること。盾に内蔵された砂時計の砂が落ちないようにすることで、時間を止めているのです。
しかし、弱点も存在します。時間停止中に盾の歯車を止められると発動できなくなります(「反逆の物語」でのさやかちゃんとの戦闘で描写)。また、盾の砂時計の砂が落ち切った後は使えなくなるという制約もあります。これは、ほむらが病院で目覚めてからワルプルギスの夜までの約1ヶ月間という、短い期間に限定された能力なのです。この制約のため、アニメ11話では瓦礫の下敷きになるという描写もありました。
時間遡行
時間停止の砂が落ち切った後に使えるようになる、もう一つのチート能力です。キュゥべえの言葉を借りると、「過去の可能性を切り替えることで生田の並行世界を横断し、君が望む結末を求めてこの1ヶ月間を繰り返してきた」。
これは、単に過去に戻るだけでなく、異なる行動によって並行世界へと移動できることを意味します。ほむらは、まどかが幸せになる未来のために、何度も時間を遡り、様々な並行世界を転々としてきたのです。
この時間操作能力が明らかになったのは、キュゥべえがほむらに殺された後、別のキュゥべえが現れ「君に殺されたのはこれで2度目だけれど、おかげで攻撃の特性も見えてきた。時間操作の魔術だろう」と語るシーンでした。
時間操作能力の伏線と裏設定
時間停止の伏線:第5話の緻密な描写
ほむらの時間停止能力は、第5話で杏子とさやかちゃんが戦っていたシーンにすでに伏線が張られていました。追い詰められたさやかちゃんをほむらが助ける際、まどかの涙の水玉に映る水流の動きが一瞬停止しています。これは、ほむらが時間停止を発動し、水流の動きを止めていたことを示す緻密な描写です。その後、ほむらが水玉の中を通り過ぎると水流が動き出し、さやかちゃんの位置が移動していることからも、時間停止が発動していたことが分かります。
「まどマギ」は、同じようなシーンを繰り返しながら、細部の違いで視聴者に違和感を与え、伏線を表現する手法を多用しています。
時間遡行の伏線:第8話「魔女の九九」
ほむらが時間遡行していることが明らかになったのは第10話ですが、それ以前の第8話から伏線が存在していました。ほむらの部屋の資料の中にあった「魔女の九九」と呼ばれるドイツ語の文章です。
これを訳すと、「理解せよ一応10となせにお猿に任せよ3を直ちに作れ力ばなんじわとまん4は捨てよ5と6より7と8多め 各魔女は解くカクテ成就戦すなわちくは1にして10はなり」となります。
この「すなわち九は一にして十はなり」は、9話で物語が一度「詰み」の状態になり、1話に戻る(時間遡行する)ことを暗示していると考察されています。そして、10話でほむらの過去が語られるのですが、「魔女の九九」の「十は無なり」という部分と重なり、ほむらの繰り返された過去が無意味であったことを示唆しているとも考えられます。
時間停止の裏設定
時間停止中に対象を触っても時間停止が解除されない、ほむらから離れると対象は時間停止状態になる、時間停止中に発射した銃弾は対象の前で止まる、といった裏設定が考察されています。これらは、作中の細かな描写から読み取ることが可能です。
時間遡行の裏設定:螺旋状の時間と因果律の増加
キュゥべえの発言から、ほむらの時間遡行は時間を螺旋状に変え、その副作用として「因果律」を増加させることが分かっています。
因果律とは、ざっくり言えば「どれだけ普通の人間とは違う人生を送ってきたか」を指します。ほむらがまどかを軸に何度も時間を繰り返すことで、まどかの因果律が膨大に増加し、それが彼女の途方もない魔力係数に繋がったのです。
通常の時間軸は直線ですが、ほむらが時間遡行することで時間は螺旋状に変化します。異なる並行世界が同じ時間軸に束ねられることで、まどかに因果律が集中するという仮説が成り立つのです。これにより、見滝原組の魔法少女が全員チート級の強さを持っていることも説明できます。
「ワルプルギスの回転」PVに隠された衝撃の伏線!
最新作「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ ワルプルギスの回転」のPVは、ファンを熱狂させる素晴らしい出来でした。しかし、その短い映像の中にも、まどマギらしい緻密な伏線が隠されていました。あなたはいくつ気づきましたか?
1. ほむらの腕のトカゲと紋章
PV冒頭、ほむららしき腕から赤いトカゲが現れ、手の甲の紋章へと変化し、黒電話へと変わっていきます。
- **トカゲ:** 「反逆の物語」でほむらがくるみ割りの魔女になる直前や、悪魔ほむらがダークオーブを飲み込む前にもトカゲのモチーフが登場します。このトカゲは、聖書に登場し「救世主に倒される」運命を持つ「バジリスク」ではないかと考察されています。また、アダムとイブを楽園から貶めた蛇のモチーフとして、神(まどか)を地上に落とした悪魔ほむらの象徴とも考えられます。
- **紋章:** トカゲが変化する紋章は、さやかちゃんが魔女になる前のソウルジェムの形状に似ています。ほむらのソウルジェムがあった手の甲から現れていることから、魔女になる前のソウルジェムがモチーフになっている可能性が示唆されます。
- **黒電話の穴の数:** 紋章が電話になる際、最初は6つだった穴が、黒電話では10個になります。これは魔法少女の人数(見滝原組+なぎさ)を暗示しているのではないか、と深読みする考察もあります。
2. 月のタロット「18」と機械仕掛けの月
PVに映る「月」のタロットカードには、ローマ数字で「18」と書かれています。これはタロットナンバー18の「月」を表しています。
注目すべきは、この月が半分機械仕掛けになっている点です。タロットの月は通常満月であり、半月であること自体が異常です。まどマギにおいて月は「円環の理」を指す象徴とされており、「反逆の物語」で悪魔ほむらが円環の理からまどかを引き剥がした時に月が半月になったのは、力を奪ったことを表現しているとされています。
機械仕掛けの部分は、どこかキュゥべえを連想させます。ほむらが円環の理に作用するために、キュゥべえを利用しているという可能性も考えられます。
3. 悪魔ほむらの新衣装とセリフ
PVで姿を現したほむらの新衣装は、「反逆の物語」のゴスロリ衣装に似ていますが、半袖やリボンの色など細部が異なります。このことから、「反逆の物語」後のほむらであることが確定します。
彼女のセリフ「あなたは危険と責任を引き受けられる? この世の呪いと戦える?」は、観る者に様々な解釈を促します。「反逆の物語」のラストでまどかに向けられたセリフ「要まどか あなたはこの世界が尊いと思う? 欲望よりも秩序を大切にしてる?」と繋がる可能性も考えられます。
4. PVに散りばめられたキャラクターのセリフとまどかの手の変遷
PVには、見滝原組のキャラクターたちがほむらに向けた様々なセリフが流れます。「ほむらちゃんはどうしていつも冷たいの」「返せよそれはマミさんのものだ」「魔法少女になって本当に良かったって思ってる」「もう大丈夫だよほむらちゃんこの子を頼む」など、印象的な言葉の数々です。
さらに、ワルプルギスの夜のカットインの後には、まどかの手がソウルジェムの有無で変化していくシーンが映し出されます。ソウルジェムなしの右手(ほむらが魔法少女になった時)、ソウルジェム付きの右手(まどかが魔女になった時)、そしてほむらのソウルジェム(十字型)とまどかの右手があるシーン(ほむらがまどかのソウルジェムを破壊するシーン)。これらの手の描写は、全てワルプルギスの夜の後のシーンを繋いでいます。
また、「最悪」「回り続ける」「愚者」という文字が反転したり、逆さまになったりする表現も注目されています。これは、ワルプルギスの夜側から見たほむら、あるいは観客から見たほむらの「愚かさ」を暗示しているのかもしれません。特に「愚者」が反転・反対になっているのは、ワルプルギスの夜そのものを指していると考察する声もあり、「ワルプルギスの夜=ほむら中核説」の裏付けとなる可能性も秘めています。
5. 弓を持つマミさん?そして彼岸花
「まどかのための世界」というテロップが出た後、弓を持つキャラクターのシーンが映ります。これはまどかの弓ではなく「ほむら弓」であり、衣装にはコルセットが付いていることから、当初はほむらだと推測されましたが、腰のリボンや胸の大きさを考えると、マミさんである可能性も浮上しています。
また、PV後半でまどかとさやかと仁美が仲良くしているのを、日傘をさしたほむらが笑顔で見ているシーンでは、背景の木に彼岸花が咲いています。彼岸花は「くるみ割りの魔女」(ほむらの魔女)のモチーフであり、ほむらがまどかのための世界を実現したことを暗示していると考えられます。この時のほむらの笑顔は、愛と狂気が入り混じった、まさに彼女らしい表情と言えるでしょう。
6. 「さあ今宵の夢の幕開け」と「ファウスト」
PVのラスト、ほむらが頭を抱えながら「さあ今宵の夢の幕開け」と語るセリフが流れます。「まどマギ」はこれまで、ゲーテの「ファウスト」やチャイコフスキーの「くるみ割り人形」といった戯曲をモチーフにしてきました。
「ファウスト」の第1部のタイトルは「ワルプルギスの夜の夢」であり、これはシェイクスピアの「夏の夜の夢」にちなんで名付けられました。今回「ワルプルギスの回転」が「まどマギ」最後の物語になると言われていることから、戯曲の王ともいえるシェイクスピアで締めくくる意味が込められているのかもしれません。
反逆から10年…ついに判明した魔女文字の正体!
「反逆の物語」の公開から10年、多くのファンを悩ませてきた魔女文字の謎がついに解き明かされました。ある重要なシーンに記された魔女文字の正体と、そこから読み解ける驚くべき真実をご紹介します。
「Das Ewig-Weibliche」とは?
「反逆の物語」のあるシーンに書かれていた魔女文字を解読すると、ドイツ語で「Das Ewig-Weibliche」(ダス・エーヴィッヒ・ヴァイブリッヒェ)と読めます。これは「永遠に女性的なるもの」と和訳されます。
この言葉は、ゲーテの「ファウスト」最終章に登場する文章の一部です。ファウストはまどマギの元ネタと言われており、作中の用語やキャラクター名にも影響を与えています(例:まどかの魔女名「グレートヒェン」はファウストの恋人の名前)。
「ファウスト」の物語終盤、主人公ファウストが悪魔との契約に敗れ魂を奪われかける際、すでに天国に旅立っていたグレートヒェンの祈りが神々に届き、ファウストは救済されます。この時の歓喜の歌が、この「永遠に女性的なるもの」という一文なのです。
つまり、この魔女文字は、ほむらがまどかの祈りによってキュゥべえから救済されるという、「反逆の物語」の結末を暗示していたことになります。
魔女文字が語る「物語の完了」と「噛み合わない会話」の理由
この魔女文字が解読されたことで、2つの重要な事実が判明しました。
- **まどマギの物語は完了した:** 「Das Ewig-Weibliche」が「ファウスト」の最終章に登場する文章であることから、この時点で「まどマギ」という物語は、ほむらが救われて終わりを迎えるはずだったと考察できます。制作陣も「反逆の物語でほむらが救われてハッピーエンドにする予定だった」と公言していることからも、この説の信憑性は高いです。また、TVアニメ1話冒頭の魔女文字が「天井の序曲 2011」(ファウストの物語の始まりを示す文章)だったことからも、ファウストの引用で始まり、ファウストの引用で終わる、という構成が意図されていたことが伺えます。
- **会話が噛み合っていなかった理由:** 「反逆の物語」でほむらがくるみ割りの魔女になって苦しんでいる時にまどかが助けに来るシーンで、二人の会話がどこか噛み合っていないと感じたことはありませんか? まどかは「何があってもほむらちゃんはほむらちゃんだよ、私は絶対に見捨てたりしない」と語り、ほむらはうわごとのように「ごめんなさい私が育児なしだった、もう一度あなたと会いたいってその気持ちを裏切るくらいなら」と語ります。
これは、このシーンで二人がそれぞれ異なる元ネタに沿って話していたためだと考察されています。まどかは「ファウスト」を元ネタにしており、救済される側の視点です。対してほむらのセリフは、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」を元にしていると考えられます。くるみ割り人形の物語をまどマギに当てはめると、王子様がほむら、クララがまどか、ネズミがキュゥべえです。キュゥべえとの戦いに勝利したほむらは、まどかを「円環の理」から引き剥がし、自身が再構築した「人形の国」へと無理やり引きずり込みます。改変後の世界に存在する「クララドールズ」(クララの人形)という使い魔がその証拠です。
つまり、あの会話シーンで二人の会話が噛み合っていなかったのは、お互いが異なる物語の結末を語っていたからなのです。
ちょこっとまどマギ話:円環の理の象徴「月」の秘密
「まどマギ」において「円環の理」の象徴として使われる「月」には、どんな秘密が隠されているのでしょうか?
月が満ち欠けを繰り返すように、円環の理もグルグルと循環する性質を表しています。例えば、偽町の子供たちの数15体は新月から満月までの日数、ほむらと杏子が乗っていたバスの「31見滝原循環」は31日で循環することを暗示しています。
さらに、「悪魔ほむら」によって円環の理が完成したという考察もあります。円環の理の力が奪われる前は常に満月(一方通行)であり、循環していませんでした。しかし、ほむらがその力を奪い悪魔になった後、まどか、さやか、なぎさといった魔法少女たちが月から地上へと帰ってくるようになりました。これは、悪魔ほむらが円環の理を壊したのではなく、影の存在となることで循環に必要な「影」となり、円環の理を完成させたことを示唆しているのかもしれません。
ワルプルギスの夜=ほむら説:全ての反論に回答!
「ワルプルギスの夜=明美ほむら説」は、まどマギファンの間で非常に有名な考察ですが、同時に多くの反論も存在します。ここでは、主要な反論に対して、これまでの考察を踏まえて回答していきます。
反論1:ほむらが魔法少女じゃない時にワルプルギスの夜が来てたのはなぜ?
**回答:** ほむらの願いは「まどかとの出会いをやり直すこと」「彼女を守れる私になりたい」です。この願いを叶えるためには、まどかを脅かす存在、つまりワルプルギスの夜が必要です。そして、ほむらの時間遡行の能力は、単なる時間移動だけでなく、並行世界を横断する「タイムリープ」や、肉体を伴って過去に戻る「タイムトラベル」も可能です。ワルプルギスの夜もこの能力を持つとすれば、ほむらの願いを叶えるために、魔法少女になる前のほむらの世界線にタイムトラベルして現れることができると考察できます。
ワルプルギスの夜は、まどかを守るためにまどかを殺し続ける敵を自作自演で作り出す「回り続ける愚者の象徴」であり、その愚かな自演のために作られた「舞台装置の魔女」なのです。
反論2:ワルプルギスの夜の使い魔が円環の理側にいるのはなぜ?
**回答:** アニメ版11話でワルプルギスの夜の使い魔「増産」が円環の理側にいたり、アルティメットまどかの馬車が使い魔の形をしていたりすることから、「ワルプルギスの夜はすでに倒されている」という反論があります。しかし、前述の「世界線理論」を考慮すると、円環の理側が倒したのは「別の世界線のワルプルギスの夜」であると考えることができます。そのため、ほむらがまだ魔女化していなくても、別の世界線で倒されたワルプルギスの夜の使い魔が円環の理側に存在していても矛盾はしません。
反論3:ワルプルギスの夜は「歴史の中で語り継がれる魔女」なのに、ほむらはまどかがいるところにしかいないのはなぜ?
**回答:** ほむらがまどかがいるところにしかいないというのは確かにその通りですが、ワルプルギスの夜がタイムトラベル能力を持つとすれば、歴史の様々な時代に現れ、語り継がれる存在となることは可能です。この点については、新作劇場版「ワルプルギスの回転」で回収される可能性が高いと考察されています。
具体的には、「ワルプルギスの回転」が、ほむらがまどかを救うために過去にタイムトラベルし、その度にワルプルギスの夜がまどかの前に現れて殺害するという「過去の物語」を描くのではないかという説があります。公式PVでまどかが通常の魔法少女の衣装を着ていることや、ファウスト第2部が過去へのタイムトラベルを描くことを考えると、この説は有力です。
ワルプルギスの夜の小話
- **演劇の魔女:** ワルプルギスの夜は、原案では「演劇の魔女」でした。これが「舞台装置の魔女」に変わったのは、舞台に一番大切な「演者」が欠けていたからだと考察されています。その演者こそが、ほむら自身であるという「魔女と魔女の合体」説も存在します。
- **発生条件:** ワルプルギスの夜の発生条件は、「まどかとほむらが一緒にいること」なのではないかという考察もあります。ほむらの願い「まどかを守りたい」がまだ果たされていない限り、ワルプルギスの夜は現れ続け、二人が共にある限り、この悲劇的な連鎖は繰り返されるのかもしれません。
まとめ:まどマギの世界はまだまだ深い!
いかがでしたでしょうか?「魔法少女まどか☆マギカ」は、制作陣の緻密な仕掛けと、ファンの熱心な考察によって、その魅力がどこまでも深まる作品です。
今回の記事で解説した伏線や考察は、作品のほんの一部に過ぎません。新作映画「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ ワルプルギスの回転」への期待も高まるばかりですね。
まどマギは、一度観ただけでは到底理解しきれない奥深さがあります。何度も見返すことで、新たな発見や感動がきっと生まれるでしょう。ぜひこの機会に、もう一度「魔法少女まどか☆マギカ」の世界に足を踏み入れてみてくださいね。
